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Noctua、Ryzen 7000向けサーマルペースト塗布推奨を初公開

@momomo_us のツイートによると、Noctua は AMD の新型 Ryzen 7000 CPU と、それに伴う「タコ」型の IHS 向けに、これまでで初めてサーマルペーストの塗布方法を推奨しました。Ryzen 7000 の場合、Noctua は IHS 全体を適切に覆うために、中央に 1 点、幅 3~4 mm の点状に塗布することを推奨しています。

ドットパターンの適用自体は目新しいものではなく、今日に至るまで最も人気のある適用手法と言えるでしょう。しかし、Noctuaにとってこれは、同サイズのAM4 CPUで推奨されている5つのドットパターン(IHSの四隅に小さなドットを4つ、中央に大きなドットを1つ配置する)とは大きく異なるものです。

Noctua AM5 サーマルペーストの塗布テクニックの推奨事項

(画像クレジット:Twitter - @momomo_us)

しかし、NoctuaがAM5にドットパターンを採用したのは正しい選択だったかもしれません。Ryzen 7000は、これまでに見たことのない非常にユニークなIHS設計を採用しています。タコのような形状で、CPU基板上のコンデンサー用のスペースを確保するためにIHSから8つのスロットが切り取られています。AMDの旧設計はすべて、AM4に見られるような、IHSに完全に直線的なボックス型のデザインを採用していました。

切り欠きによってRyzen 7000のIHS(熱伝導性ヒートシンク)の表面積が著しく減少しており、Noctuaが推奨サーマルペーストをAM4の5ドットパターンから1ドットパターンに変更したのもおそらくこのためでしょう。この1ドットパターンはAM4や同サイズのソケットでは今でも問題なく機能するので、AM5でも問題なく機能することは間違いありません。

残る疑問は、IHSの切り欠きからはみ出したエッジ部分を放熱グリスで覆う必要があるのか​​、それとも塗っても効果がないのか、ということです。残念ながら現時点ではその答えは出ていませんが、Noctuaの塗布方法が信頼できるのであれば、必ずしも必要ではないはずです。

AMDの公式推奨値と、私たち自身のテスト結果がどうなるか、非常に興味深いところです。しかし、結果がどうなるかは、Ryzen 7000が9月に発売されるまで待たなければなりません。どうぞお楽しみに!

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