ValveのSteam Deckは、ASUSが近日発売予定のROG Allyで注目を集めるほど人気のゲーミングハンドヘルドです。Steam Deckは標準で64GB eMMCを搭載し、オプションで256GBまたは512GBのNVMe SSDを選択できます。ただし、内蔵ストレージを増設したい場合、ValveがSSDにM.2 2230フォームファクタを採用しているため、選択肢はやや限られます。
しかし、Corsairは、より小型のM.2 2230フォームファクタを採用した新しいMP600 Mini(PCIe Gen4 x4)でこの競争に参入しています。このSSDは、シーケンシャルリードで4800MBps、シーケンシャルライトで4,800MBpsのスループットを実現するPhison PS5021-E21Tコントローラを搭載しています。さらに、ランダムリードとランダムライトはそれぞれ850,000 IOPSと1,100,000 IOPSとされています。比較のために、1TB Force MP600 M.2 2280 SSDは、Phison PS5016-E16コントローラを搭載し、シーケンシャルリードで最大4,950MBps、シーケンシャルリードで最大4,250MBpsのスループットを実現しています。
ただし、すべてのSteamデッキはPCIe Gen3 x4インターフェースを搭載しており、理論上は4GBpsのスループットを実現できますが、ほとんどのドライブは最大3.5GBps程度にとどまります。また、Steamデッキに同梱されている256GBおよび512GBのNVMe SSDは、PCIe Gen3 x2インターフェースを搭載している場合があり、理論上の最大スループットは2GBpsに低下します。いずれにせよ、MP600 MiniはSteamデッキの交換用SSDとして十分に機能することをご安心ください。
Corsairは現在、自社ウェブサイトでMP600 Miniを掲載していますが、米国の小売店でこのSSDの在庫があるところは見つかりませんでした。実際、デンマークの小売店ProShopでのみ掲載されており、MP600 Miniの価格は119ユーロ(約130ドル)です。ProShopは5月5日に入荷予定なので、おそらくその頃には米国の小売店で在庫が見られるようになるでしょう。
ただし、Steam Deck (または Corsair が都合よく指摘しているように Microsoft Surface) 用に今すぐ M.2 2230 SSD が必要な場合は、Amazon で 1TB の Inland TN436 を 119 ドル、または 1TB の Sabrent Rocket 2230 を 159.99 ドルで購入できます。
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ブランドン・ヒルはTom's Hardwareのシニアエディターです。1990年代後半からAnandTech、DailyTech、Hot HardwareなどでPCとMacのテクノロジーに関する記事を執筆しています。テクノロジーニュースを大量に読んでいない時は、妻と二人の息子と共にノースカロライナ州の山やビーチで過ごしています。