RISC-V開発システムが新たに登場しました。今回はAllwinner D1sプロセッサを搭載し、プログラミング学習用に設計されたパッケージです。CNX-Softwareが紹介したDongshanPI-D1sは、キャリアボード付きでAliExpressで20ドル以下、あるいはAliExpressのプロモーションコードを使えばさらに安く購入できます。
Raspberry Pi 4などと比べると、100askが設計したDongshanPI-D1sはスペック面では少し劣りますが、サイズもはるかに小さく、価格も手頃です。Allwinner D1sは、1GHzで動作するXuanTie C906 64ビットRISC-Vコアを1基搭載し、DDR2 RAMはわずか64MBです。16MBのフラッシュストレージも搭載し、1080p動画を60fpsでエンコード・デコードできるほどパワフルと言われています(ただし、エンコードはMotion JPEGのみのようです)。
中央のボード自体は、上の画像の赤い部分で、キャリアボードに接続します。キャリアボードを取り外したコアモジュールの画像は入手できないため、はんだ付けされている可能性があります。キャリアボードにはMicro SDカードスロットとUSB Type-Cポートが2つ追加されており、どちらもデバイスへの電源供給に使用できるようですが、電源に接続していない状態では機能が異なります。1つはOTGポートとして、もう1つはUARTおよびCKLinkデバッグ用です。
ピン配列も3つあり、いずれも40本の細い金属ピンを備えていますが、用途はそれぞれ若干異なります。1つはディスプレイとオーディオインターフェースをサポートし、もう1つはGPIO、USB、I2C、SPI、TV入出力に対応し、もう1つはGPIO、UART、I2Cに対応しています。後者の2つはRaspberry Piの電源信号にも対応しています。ネットワーク機能については言及されていません。
オンボードRISC-Vデバッガを搭載したこのボードは、オープンソースプロセッサアーキテクチャの低レベルプログラミングに興味のあるユーザーを対象としているようです。データシートは100askから入手可能です。ソフトウェアサポートはTina Linux SDKに限定されていますが、より充実したソフトウェアサポートとドキュメントを提供するためのクラウドソーシングキャンペーンが進行中です。ただし、現時点では中国語のみのようです。
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イアン・エヴェンデンは、英国を拠点とするTom's Hardware USのニュースライターです。彼はどんなテーマでも執筆しますが、特にRaspberry PiとDIYロボットに関する記事が彼の目に留まることが多いようです。