
Armゲーミングの限界に挑戦するQualcommは、2024年のGame Developers Conferenceで、自社のハードウェアがx86エミュレーションとゲーミングにどれほど備えているかについて講演しました。セッションのタイトルは「Windows on Snapdragon:PCゲームに最適なプラットフォーム」[h/t The Verge ]です。プレゼンテーション全編での発言や、以前に公開されたx86ソフトウェア搭載のSnapdragon X Eliteチップのベンチマーク結果に基づくと、QualcommはWindowsゲーミングPC市場に真の革命を起こす立場にあるようです。
プレゼンテーション全文に記載されている注意事項の中で、最も深刻な問題はアンチチートソフトウェアとの互換性の欠如のようです。この問題は、Windowsではハードウェア上で完全に動作可能であるにもかかわらず、Steam DeckのネイティブSteamOSにはまだ対応していない一部のPCゲームにも共通しています。その他のコーディング上の例外は、ある程度の手動移植作業なしにはArm上で動作しませんが、幸いなことにほとんどのタイトルは追加の調整を必要とせずに動作するようです。
The Vergeの記事には、QCの製品管理ディレクターであるミカ・ナップ氏の発言が掲載されています。同氏は、Armではx86よりも高速にゲームを実行でき、x86よりもバッテリー寿命が長いゲームを実行できたことはあるが、その両方を同時に実現できたことはないと述べています。開発者がArm64への完全な移植をせずにパフォーマンスを向上させたい場合、Qualcommによると、ソフトウェアを「Arm64EC」に移植することで「ネイティブに近い」パフォーマンスを実現できるとのことです。
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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。