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IBMの新しいAI対応SSDは、1分以内にランサムウェアを識別して駆除します。
IBM はオリジナルのブログ投稿からレンダリングし、このテクノロジーに最適なセキュリティ システムを紹介しています。
IBM のオリジナルブログ投稿からのレンダリング画像。この技術に最適なセキュリティシステムを紹介しています。 (画像提供: IBM)

IBMは昨日、自社SSDにおけるランサムウェアを含むマルウェアに対するAI強化保護技術、すなわちIBM FlashCoreモジュール(FCM)テクノロジーの第4世代について詳細を説明したブログ記事を公開しました。同記事によると、FCMの最新版(FCM4)はAIをサポートし、サイバーセキュリティの脅威が発生した際に検知・対応することを目的として適用されています。

以前の世代のFCMは、パフォーマンスに影響を与えることなくすべての受信データをスキャンする機能を備えていましたが、AIの拡張機能は備えていませんでした。FCM4は、すべてのI/O操作の統計情報を監視し、機械学習を使用してランサムウェアなどの脅威を1分以内に検出します。

IBMのこのアプローチは、他の自己保護型SSDストレージのアプローチに加わるものです。例えば、CigentやPhisonが製造するSSDストレージや、よりパフォーマンス重視のハードウェア保護方式などが挙げられます。 

IBMのソリューションに焦点を当てるにあたって、脅威の検知だけにとどまらない側面についてお話ししましょう。IBM Storage Insightsソフトウェアは、圧縮率、ランダム性、エントロピーといったデータパラメータを測定することで、ユーザーに異常を警告します。FCM4テクノロジーは、機械学習モデルが脅威を判断するために使用するリアルタイムIOデータを収集します。FCMをIBMのStorage Defenderソフトウェアと統合することで、IBMはソフトウェア側とハードウェア側の両方でAIによる検知とデータ復旧操作を活用できます。

IBM は、ランサムウェアやその他の悪意のあるアクティビティを検出し、ストレージから削除して修復する速度を劇的に向上させることで、機械学習 AI が一部のワークロードにとって実際に理想的な選択肢になり得ることを示しました。 

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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。