8
台湾政府、米国からTSMCの技術を保護へ―報道
(画像提供:TSMC)
台湾政府関係者は記者会見で、TSMCのファウンドリーが米国に進出するにあたり、同社の技術と企業秘密を守るため、特別チームを派遣すると述べた。DigiTimesによると、TSMCに近い筋は、同社の米国工場は台湾工場よりも常に一世代遅れていると述べたという。
報道によると、台湾の国家科学技術会議(NSTC)の呉宗宗主氏は、TSMCの主要技術は国家の利益にかかわる重要な部分であるため、台湾政府はその監視チームを派遣すると述べた。
「TSMCの米国拠点は引き続きNマイナス1の原則に従う」と、同社に近い人物は今週初め、フィナンシャル・タイムズ紙との会話の中で述べた。他の情報筋によると、米国の工場は、米国の防衛産業サプライチェーンで使用されるアプリケーション向けのチップの製造に使用されるという。
しかし、TSMCが守るべきノウハウはプロセス技術だけではありません。世界トップのファウンドリーであるTSMCは、世界中の様々なファブでベストプラクティスを適用し、歩留まりを最大化するIntelのCopy Exactlyのようなプログラムを導入していないようです。そのため、米国のファブは台湾のファブとは若干異なり、台湾と同じ歩留まり率を実現できない可能性があります。各ファブ固有の歩留まり向上技術こそTSMCが守りたい技術であり、台湾政府は台湾国内のファブに適用可能なノウハウは維持したいと考えているのです。
Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。