SoCはシステム・オン・チップ(System on a Chip)の略です。コンピューターの多くのコンポーネント(通常はCPU(マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ経由)、メモリ、入出力(I/O)ポート、二次記憶装置)をシリコンなどの単一基板上に集積したチップ/集積回路です。これらのコンポーネントをすべて単一基板上に集積することで、SoCは複数チップを搭載した製品よりも消費電力が少なく、占有面積も小さくなります。SoCは、IoT(モノのインターネット)やエッジコンピューティング、モバイルコンピューティングの成長に伴い、ますます普及しています。例えば、Intelによる2018年9月のSoC企業Silicon Engineering Groupの買収や、それ以前に行われたAlteraなどの買収が挙げられます。
SoCを採用した技術の一般的な例としては、ビデオゲーム機が挙げられます。例えば、Nintendo Switchに搭載されているNvidia Tegra X1や、次期XboxとPlayStationに搭載されると期待されているAMD Flute SoC、AMD Gonzalo SoCなどが挙げられます。Raspberry Piコンピューター、Arduinoボード、STEMキットにもSoCが採用されています。SoCは使いやすく、STEM教育に役立つため、STEMキットでよく使用されています。また、スマートフォンやタブレットにもSoCが採用されています。
大まかに言えば、SoC には次の 3 つの種類があります。
- マイクロコントローラ(CPU、RAM、ROM、その他のコンポーネントを搭載したチップ)を使用するSoC。例:Arduinoボード
- マイクロプロセッサ(CPUのみを搭載したチップ)を搭載したSoC。例:QualcommのSnapdragon 845(VRヘッドセットにも搭載)や、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRに搭載されているApple A12 Bionic SoCなど、スマートフォン向けSoC。Raspberry PiやIntelのSoC FPGA製品ラインなど。
- 特定のアプリケーション向けのSoC。マイクロプロセッサやマイクロコントローラを使用する場合と使用しない場合があります。これはASIC(特定用途向け集積回路)と呼ばれます。
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シャロン・ハーディングは、ゲーム周辺機器(特にモニター)、ノートパソコン、バーチャルリアリティなど、テクノロジー関連の報道で10年以上の経験があります。以前は、Channelnomicsでハードウェア、ソフトウェア、サイバーセキュリティ、クラウド、その他のIT関連の出来事を含むビジネステクノロジーを取材し、CRN UKにも寄稿していました。