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RX 5700 XT はわずか 15% の電力増加で 2.2 GHz にオーバークロック

クレジット: Tomshardware.de

(画像提供:Tomshardware.de)

AMDが最近発売したRadeon RX 5700シリーズは、パフォーマンスと電力効率の点で私たちを驚かせ、久しぶりにNvidiaに匹敵する結果となりました。ただし、クロック速度に関してはリファレンスクーラーが足を引っ張っていることは明らかです。ドイツのTom's Hardware Germanyの編集長であるIgor Walllossek氏は、5700 XTに水冷クーラーを取り付け、NaviベースのRX 5700 XTが実に印象的なオーバークロックGPUであることを発見しました。

AMD GPUをオーバークロックするPowerPlay Tablesメソッドを用いて、Wallossek氏は5700 XTを2.2GHzまでブーストすることに成功しましたが、平均クロック速度はそれよりわずかに低い値となりました。それでも、5700 XTの平均クロック速度は2GHzをわずかに上回る程度で、時にはその閾値を大きく下回ることもあることを考えると、これは印象的な結果と言えるでしょう。

5700 XTは水冷式でなければサーマルスロットリングが発生するから、そうするしかないと思っている方もいるかもしれませんが、今回のオーバークロックでは5700 XTにそれほど負荷がかかりませんでした。約10%のオーバークロックに必要な電力は約15%増加しただけで、これは以前のVegaベースのGPU(同じ7nmプロセスを採用したRadeon VIIも含む)を動作させるのに必要な膨大な電力消費量とは比べものになりません。このレベルのオーバークロックには水冷式クーラーはほとんど必要ありません。市販の空冷クーラーがあれば十分です。

ワロセック氏のテスト結果は、5700 XTがそれほど多くの電力を必要とせずにオーバークロック性能を発揮したことから、今後のRDNA GPUやNaviベースのGPUにとって非常に明るい兆しとなっています。オーバークロッカーは、AMDのパートナー企業からカスタムカードが届くのを待つか、Arcticなどのメーカーからより安価なGPU用空冷クーラーを購入することを検討してもよいでしょう。 

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