
ここ数週間、Raspberry Pi Foundation は Raspberry Pi 4 用の新しい USB ブート ファームウェアを公開テストしており、これが安定したリリースに近づくにつれて、Raspberry Pi に高速でより優れたストレージを追加したいと考える人が増えています。
勇敢なハッカーの一人、ジェフ・ギアリング氏はUSB 3.0ストレージソリューションのテストを行い、「USB 3.0 SSDは、私がテストした中で最も高速なmicroSDカードの10倍も高速だった」ことを発見しました。しかし、彼の動画への偶然のコメントから、さらに高速なUASP(USB Attached SCSI Protocol)の存在が明らかになりました。
ジェフは次のように説明しています。「UASP を使用しない場合、ドライブはバルク オンリー トランスポート (BOT) を使用して大容量ストレージ デバイスとしてマウントされます。BOT は、USB の「フル スピード」時代にファイル転送用に設計されたプロトコルで、最高速度はなんと 12 Mbps でした。」さらに、BOT プロトコルが USB 3.0 によって得られるスループットの向上をどのように阻害するかについても説明しています。
ジェフのブログ記事では、UASPプロトコルをテストするために彼が行った慎重な手順と、様々な種類のUSB 3.0 SATAエンクロージャを検証することで得られた知識を通して、UASPについてより深く学ぶことができます。ジェフのベンチマークテストの一つは、UASPがどれほど大きな違いをもたらすかを示しています。hdparmテストでは、BOT転送が172.13MB/秒であるのに対し、UASPでは296.71MB/秒という結果が出ています。ジェフはランダム4Kの読み取り/書き込みテストも実施し、「…UASPは依然として大きなインパクトがあります。ランダム読み取りは35%、ランダム書き込みは20%高速化しています。」と述べています。
USB 3.0 SSD エンクロージャを使用して Pi を起動することを考えている場合は、SSD からの起動に関するガイドと Jeff のブログ投稿の 2 つを必ず読んでください。
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レス・パウンダーは、トムズ・ハードウェアのアソシエイトエディターです。クリエイティブテクノロジストとして、7年間にわたり、老若男女を問わず、教育と啓発のためのプロジェクトを手がけてきました。Raspberry Pi Foundationと協力し、教師向けトレーニングプログラム「Picademy」の執筆・提供にも携わっています。