51
AMD、MDSの重大な脆弱性を回避

クレジット: Shutterstock

(画像クレジット:Shutterstock)

現時点では驚くことではないかもしれませんが、IntelのCPUに2008年まで遡る新たなセキュリティ脆弱性が発見されています。Zombieload、RIDL、Fallout、MDS(Intelの正式名称)として知られるこれらのIntelアーキテクチャの脆弱性は、2018年初頭にMeltdownが初めて発見されて以来、次々と明らかになっている一連の脆弱性の最新のものです。一方、AMDは、ZombieloadはMeltdown、Foreshadow、Spoilerと同様に、Intelプロセッサにのみ影響し、AMD製プロセッサには影響しないと主張しています。

AMDでは、セキュリティを念頭に置いて製品とサービスを開発しています。分析と研究者との協議に基づき、当社の製品はアーキテクチャにハードウェア保護チェックを組み込んでいるため、「Fallout」、「RIDL」、「ZombieLoad Attack」の影響を受けないと考えています。AMD製品でこれらの脆弱性を実証できておらず、他社でも実証された事例は確認していません。

これらの脆弱性がないことは、AMDにとって明らかに重要であり、特にセキュリティがビジネスに不可欠な成長中のデータセンター製品においては重要です。しかし、Intelを悩ませているのはセキュリティホールだけではありません。それらのパッチもIntelに悪影響を及ぼしています。Intelの多くの脆弱性に対するオペレーティングシステムレベルおよびソフトウェアレベルのソリューション(Intelが追加料金を請求するハイパースレッディングの無効化も含む)は、プロセッサのパフォーマンスを低下させます。Linuxに特化したPhoronixのWebサイトは、IntelのCore i9 7980XE(ハイパースレッディング有効)のパフォーマンスの違いをテストし、パフォーマンスの低下は多くの場合約10%ですが、場合によっては最大50%(あるケース)に達することを発見しました。AMDはパッチを必要としないため、当然ながらパフォーマンスの低下はありません。

Intel プロセッサを使用している消費者は、パフォーマンスの低下を避けるためにこれらの脆弱性を受け入れるかもしれませんが、Ryzen、Threadripper、Epyc を選択した消費者は、パフォーマンスが損なわれず、セキュリティも影響を受けないことにきっと安心しているでしょう。 

Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。

マシュー・コナッツァーは、Tom's Hardware USのフリーランスライターです。CPU、GPU、SSD、そしてコンピューター全般に関する記事を執筆しています。