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クアルコムがアームとの法廷闘争に勝利 — チップメーカーはアームのチップライセンス契約に違反していない
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(画像提供:クアルコム)

クアルコムは金曜日、Arm Holdingsとの係争で勝訴した。Nuviaを買収し、クライアントPC向けSnapdragon Xプロセッサに同社のIPを使用したことで、アーキテクチャライセンス契約(ALA)および技術ライセンス契約(TLA)に違反したとの申し立てがあった。しかし、クアルコムは無罪となったものの、陪審員団はNuviaがArmとのライセンス契約に違反したかどうかについて合意に至らなかった。ブルームバーグの報道によると、この判決により、再審または更なる交渉の可能性が残された。

この不一致は、QualcommがNuviaがサーバークラスのプロセッサ向けに元々設計したArmv8ベースのOryonコアを使用していたことに端を発しており、Armは買収後に再交渉が必要だったと主張しました。QualcommがOryonコアを搭載したSnapdragon Xプロセッサの開発を進めることを決定した後、ArmはQualcommに対し、これらの設計がArm技術に関するNuviaのライセンス条件に違反しているとして、設計の破棄を要求しました。Qualcommはこれに対し、Arm命令セットアーキテクチャ(ISA)向けの既存のALAは、Qualcommが所有する事業体(今回の場合はNuvia)が設計した製品にも適用できると主張しました。

Oryonや複数のAppleプロセッサの主任開発者の一人であるジェラルド・ウィリアムズ3世氏は、Nuviaが開発した最終設計にはArm技術が1%未満しか含まれていないと語った。

一方、Armの収益の約10%(2023年には3億ドル以上)はQualcommからのものです。Qualcommは、独自のカスタムOryonコアを使用する前は、Armが設計したCortexコアをわずかに改良したものに依存していました。Qualcommは、これらのカスタムコアを開発するために、ISAライセンスよりも高額な費用を支払わなければなりませんでした。

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。