
GPU大手のNVIDIAと提携するAIハイパースケーラーのCoreWeaveは、既存の契約を拡大し、Core Scientificから高性能コンピューティング能力をレンタルする契約を締結しました。Core Scientificは、北米で最大規模の仮想通貨マイニングサービスの所有者および運営者です。
CoreWeaveはかつて暗号通貨マイニング企業でした。しかし、数年前にその事業から転換し、視覚効果レンダリング、推論サービス、ピクセルストリーミングへと事業を転換しました。OpenAIのChatGPTのリリースによりAIコンピューティングへの需要が急増したことで、CoreWeaveはチャンスを見出しました。
新たな契約条件に基づき、Core Scientificは自社所有のインフラを合計100MW改修します。これにより、CoreWeaveはHPC運用におけるNVIDIA GPUの利用容量を約70MW増加させることになります。Core ScientificのCEO、アダム・サリバン氏によると、「過去20年間に建設された多くのデータセンターは、将来のコンピューティング要件への対応に適していません」とのことです。
Core Scientificは、アプリケーション特化型データセンター(ASDC)を通じて、CoreWeaveが採用しているようなHPC運用に必要なラックの高エネルギー密度に対応できます。テキサス州オースティンにあるCore Scientificのデータセンターは、運用に利用可能な契約電力が合計1.2GWあります。
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CoreWeaveは米国だけで事業を展開しているわけではありません。同社はヨーロッパにも事業を拡大しており、2025年末までにノルウェー、スペイン、スウェーデンにデータセンターを開設する計画です。CoreWeaveはすでに英国に2つのデータセンターとヨーロッパ本社を構えています。
ジェフ・バッツは10年以上にわたりテクノロジーニュースを取材しており、彼のIT経験はインターネット誕生以前から培われてきました。そう、彼は9600ボーが「高速」と呼ばれていた時代を今でも覚えています。特にDIYやメーカー関連の話題、そして最先端のテクノロジーに関する記事を好んで取り上げています。