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Intel 8008がシングルボードコンピュータになる

Raspberry Piはもう古い。シングルボードコンピュータは他にもたくさんあります。今日は、メーカー兼開発者のスコット・M・ベイカー博士が作ったクールなカスタムPCBをご紹介します。彼は最近Intel 8008マイクロプロセッサをいじっていたのですが、それを使ってシングルボードコンピュータを一から作ろうと決意しました。その結果生まれたのが、 7セグメントディスプレイと豊富なメモリを備えた、 Intel 8008搭載のクールなシングルボードコンピュータ「Mini-08」です。

Intel 8008をご存じない方のためにご説明すると、これは1972年にComputer Terminal Corporation(CTC)によって設計されたマイクロプロセッサです。名前の通り、Intelによって製造されました。8ビットプロセッサでありながら、最高速度はわずか800kHzでした。1983年には製造中止となりましたが、Dr. Bakerのような愛好家が今でもこのプロセッサを愛用しています。なんと、このCPUを搭載したノートパソコンさえも販売されています。

インテルSBC

(画像提供:スコット・M・ベイカー博士)

このプロジェクトの構想は、数ヶ月前、ベイカー博士がH8コンピュータに搭載できるCPUボードの設計に取り組んでいた頃に始まりました。ベイカー博士がH8コンピュータをシングルボードコンピュータにすることを決めた当時、H8コンピュータはIntel 8008マイクロプロセッサを搭載していました。そして少しの作業を経て、ついにMini-08が完成しました。

ボード自体には、様々な便利でクールなモジュールが搭載されており、すぐに活用できます。例えば、出力用の7セグメントディスプレイ、時間管理用のRTC72421リアルタイムクロックモジュール、そしてサウンド生成用のSN76489 CSG(このバージョンはTandy 1000で使用されていました)などです。また、74LS148Nプライオリティエンコーダと74HCT245Nバッファを搭載しており、16桁の16進キーパッドに対応しています。

ソフトウェアに関しては、いくつか選択肢があります。ベイカー博士は、ジョーンズフォースの移植版である8008-Forthを推奨しています。より古典的な言語を使いたい場合は、Scelbi Basicもサポートされています。ベイカー博士が「Star Trekクローン」と表現する、8008向けにアセンブリ言語で書かれたGalaxyも推奨されています。

このクールな SBC を詳しく知りたい場合は、Dr. Baker のブログのプロジェクト ページをご覧ください。Mini-08 や彼が手がけた他のクールなプロジェクトの詳細がわかります。

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