
Orange Piは、人工知能(AI)開発とアプリケーションの実験に興味のある人向けに設計されたパワフルなミニPCを発表しました。そのコアには、64ビットARMベースのHuawei Ascend 310 AIオクタコアプロセッサが搭載されており、最大176TOPSのAI性能を発揮するとされています。これは、最近発表されたQualcomm Snapdragon X2 Eliteの2倍以上の性能ですが、後者は特にラップトップ向けに設計されています。
Orange Pi AI Studioには2つのバージョンがあり、ベースモデルは前述のSoCに加え、48GBまたは96GBのLPDDR4X 4266メモリと32MBのSPIフラッシュメモリを搭載できます。Proモデルは、2台のAI StudioミニPCを1台に統合することで、16コアCPUを搭載し、352TOPSという従来の2倍の性能を実現しています。また、メモリは96GBまたは192GBから選択可能です。Proモデルには、非Proモデルが1基の冷却ファンを搭載しているのに対し、デュアル冷却ファンが搭載されています。
ただし、製品ページには、現在Ubuntu 22.04.5とLinux 5.15.0.126をサポートしており、将来的にはWindowsのサポートも予定されていると記載されています。また、Deepseek-R1蒸留モデルのローカル展開に適しているだけでなく、オフィス、IoTアプリケーション、スマート交通システムなどにおける基本的なAIタスクにも適していると説明されています。
AIミニPCは現在JD.comに掲載されており、AI Studioの価格は48GBモデルが6,808人民元(955ドル)、96GBモデルが7,854人民元(1,100ドル)です。AI Studio Proは、96GB RAM搭載モデルが13,606人民元(1,909ドル)、192GB RAM搭載モデルが15,698人民元(2,200ドル)です。これらのミニPCは主に中国で販売されていますが、Orange Pi AI Studio ProはAliExpressで2,350ドル以上(送料別)で購入できます。
Tom's HardwareをGoogleニュースでフォローするか、お気に入りの情報源として追加して、最新のニュース、分析、レビューをフィードで受信しましょう。「フォロー」ボタンを忘れずにクリックしてください!
Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。
Kunal KhullarはTom's Hardwareの寄稿ライターです。長年、PCコンポーネントと周辺機器を専門とするテクノロジージャーナリスト兼レビュアーとして活躍しており、PCの組み立てに関するあらゆる質問を歓迎しています。