サードパーティのCPUビニング会社であるSilicon Lotteryは、7月7日に発売されるRyzen 3000プロセッサの今後の提供状況を反映し、ウェブサイトを最近更新しました。Silicon Lotteryは、3800Xと3900Xのビニング済みバージョンを7月13日までに提供できると見込んでいます。9月に発売される3950Xについては見込みがなく、下位モデルの3700X、3600X、3600については今のところ見当たりません。
では、なぜAMDは3800Xと3900Xにビンを提供する決断をしたのでしょうか?チップは既にはんだ付けされているため、デリッディングは不要であるだけでなく、実際には危険です。それでもSilicon LotteryはこれらのCPUをビンに分け、プレミアム価格で販売することができます。Ryzen 3000は少なくとも利益が出るだけの販売数になるとAMDは考えているのでしょう。あるいは、AMDが3800Xと3900Xでかなりのオーバークロックの可能性を残しており、Silicon Lotteryもそれを既に知っていたとしたら、Intel CPUと同様に3800Xと3900Xをビンにするのは当然のことでしょう。結局のところ、クロック速度が高ければ高いほど、利益は大きくなります。
少なくとも、Silicon Lotteryの新しいRyzenシリーズのビニングCPUは、過去2年間、特にここ数ヶ月で私たちが見てきたことを示しています。AMDは、MSIのような古くからのパートナー企業と、Silicon Lotteryのような新しい企業(いずれにせよAMDにとっては新しい企業ですが)の両方を通じて、市場で驚異的な勢いを増しています。もちろん、Ryzen 3000のオーバークロック性能も非常に優れていることを期待していますが、それは今後の展開を見守るしかありません。
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マシュー・コナッツァーは、Tom's Hardware USのフリーランスライターです。CPU、GPU、SSD、そしてコンピューター全般に関する記事を執筆しています。