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Intel Optane メモリと低コストの NVMe QLC が波乱を巻き起こす

Computex 2018では、数多くの企業と新興ストレージ技術について話し合い、ロードマップを確認し、いくつかの重要なトレンドを特定しました。この展示会で得られた重要な教訓の一つは、SSDがどれほど安価になるかということです。ウォルマートは最近、サムスン製の860 EVO 1TBを数時間150ドルまで値下げしましたが、その後250ドルに調整しました。これは前日から50ドルの値下げです。さらに、Maxiotekのブースでは、政府補助金付きの32層TLCフラッシュメモリが展示されていました。しかし、ストレージがどれだけ安価になっても、「無料」には太刀打ちできません。

まさにこれが、インテルが新しいストレージ製品を確立しようとしている方法です。一部の企業はすでに、インテルのOptaneメモリを自社のマザーボードにバンドルし、この技術の認知度を高めています。ユーザーレビューでは、この技術の真価を多くの人が実際に体験しているため、初期の報告は好意的に受け止められています。そしてこれは、ハードディスクドライブとそのレイテンシをユーザーエクスペリエンスから完全に排除するための第一歩に過ぎません。

次に起こりそうなのは、OptaneメモリによるNVMeデバイスのキャッシュを可能にする次世代チップセットコンポーネントとQLCベースのSSDのバンドル化です。噂されているIntel 660p QLC NVMe SSDは、この動きが実を結ぶ有力候補のようです。リークされた資料には512GBから2TBまでの容量が示されていますが、QLCは信頼性と耐久性への懸念から、普及にはまだ後押しが必要でしょう。

高耐久性のOptaneメモリ(キャッシュ)を搭載することで、QLCの耐久性に関する当面の懸念は解消されます。512GBのブートドライブが無料または非常に低価格で提供されるバンドルは、OptaneやQLCを最も強く否定する人でさえも、見逃すことは難しいでしょう。

インテルに対し、システムパフォーマンスを向上させるために、非常に低価格のSSDにOptaneメモリを搭載するという話について、これまで何度か問い合わせてきましたが、噂の真偽を確かめる際にいつものように「ノーコメント」という返答しか返ってきませんでした。今回の場合、Optaneメモリは最初からその計画だったのだと、思わずニヤリと笑ってしまうのが少し残念です。

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