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Ubuntu、2番目のRISC-Vシステムとの互換性を発表

人気の無料オペレーティング システム Ubuntu が、RISC-V シングル ボード コンピューターの 2 番目のライン、今度は中国のメーカー StarFive の VisionFive ボードで正式に利用できるようになります。 

VisionFiveの取締役会

(画像提供:StarFive)

VisionFiveはGPU非搭載のためデスクトップボードとしての利用は難しく、ソフトウェアレンダリングに依存しています。また、Hacksterなどのレビューサイトもハードウェアのバグを指摘しています。しかし、コプロセッサはコンピュータービジョン開発者にとって魅力的な選択肢だと、Canonicalのシリコンアライアンス担当バイスプレジデント、シンディ・ゴールドバーグ氏はブログ記事で述べています。「CanonicalとStarFiveは提携し、新しいVisionFiveボード向けにエンタープライズグレードのUbuntuイメージを開発します。オープンソースソフトウェアとオープンソースハードウェアを組み合わせることで、開発者はエッジデバイスで幅広いコンピュータービジョンアプリケーションを開発できるようになります。開発者がこのVisionFiveボードとUbuntuを使ってどんなものを開発するのか、今から楽しみです。」

5月に報じたように、中国のUbuntu KylinディストリビューションはStarFireボードをターゲットにしており、今回の動きはその動きと関連している可能性があります。人口密度の高い中国は、X86などの欧米の技術を排除するため、RISC-Vをはじめとするオープンソース技術の活用に力を入れています。Linuxカーネル自体は、バージョン5.17で主流のRISC-Vとの互換性を獲得しました。

「VisionFiveは、RISC-V開発ボードに対する業界からの大きな需要と高い期待に応えるように設計されています」と、StarFiveの創設者兼CEOであるThomas Xu氏は述べています。「Canonicalのおかげで、VisionFive上でUbuntuが正常に動作することを大変嬉しく思います。このオペレーティングシステムは、RISC-Vの高性能アプリケーションにとって鍵となります。RISC-Vエコシステム開発の促進に尽力するStarFiveは、Canonicalと共にオープンソースの世界へのさらなる貢献を果たしていきます。」

VisionFive をお持ちの場合は、Ubuntu と互換性のある最新のイメージをここからダウンロードできます。

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イアン・エヴェンデンは、英国を拠点とするTom's Hardware USのニュースライターです。彼はどんなテーマでも執筆しますが、特にRaspberry PiとDIYロボットに関する記事が彼の目に留まることが多いようです。