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研究者らが液体金属 RAM を実証し、フレキシブルで埋め込み可能なハードウェア、そして私たちの… の実現に一歩近づきました。
FlexRAM と呼ばれる液体 RAM の酸化および還元状態の写真。
FlexRAMと呼ばれる液体RAMの酸化還元状態の写真。 (画像提供:清華大学、Jing Liu、IEEE.org経由)

上の画像の奇抜な色彩を一目見ると、ダリの『記憶の固執』を彷彿とさせる作品を見ているような錯覚に陥るかもしれません。しかし、この溶けた金属を捉えたフラッシュ写真は、実在するだけでなく、液体金属でできたRAMが実際に動作する世界初の例を捉えた、まさに幻想的な偉業と言えるでしょう。

この液体金属RAM(FlexRAM)は、中国の清華大学の研究者による研究から生まれました。IEEE Spectrumの報道によると、FlexRAMは完全にフレキシブルな抵抗膜方式のRAMデバイスとしては世界初です。主な構成要素は、液体金属ガリウム(1/0のバイナリメモリ値に使用される電荷​​)の液滴を、伸縮性バイオポリマーであるEcoflexに懸濁・注入したものです。

現在のFlexRAMは8つのFlexRAMストレージユニットで構成されており、1バイトのデータ情報を管理できます。元の資料の表現から判断すると、ユニットあたり1バイト(おそらくこちらの方が正確でしょう)、あるいはアレイ全体で1バイトという意味かもしれません。いずれにせよ、これは消費者向けレベルのメモリ容量とは到底言えません。また、この技術のサイクル寿命は現状3,500サイクルに過ぎず、従来型の(そして柔軟性に欠ける)メモリが実現可能な数百万サイクルとは大きく異なります。

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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。