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韓国、サムスン製チップの技術窃盗容疑者を捜査中

韓国の最高情報機関である国家情報院(NIS)は、サムスン社員を捜査対象としている。Business Koreaによると、この社員はサムスンのファウンドリー技術に関する機密文書の漏洩を企てていたことが発覚した。

NISは、サムスンにおける「技術流出未遂事件」とされる事件の真相究明のため捜査を開始しました。事件は現在も捜査中ですが、情報筋から、容疑者とその行動に関する非常に興味深い情報が寄せられました。

韓国国家情報院

(画像提供:韓国国家情報院)

同紙によると、この従業員はサムスンのDS(デバイスソリューション)部門のファウンドリー事業部に勤務しているとのことです。現在、サムスンの利益の60%以上は、DS部門の主要事業である半導体事業から得られています。この事業が同社にとっていかに重要であり、知的財産の価値もいかに高いかは容易に想像できるでしょう。

サムスンDS部門の従業員は在宅勤務中だった。Business Koreaの報道によると、この従業員は自宅オフィスから「ファウンドリー技術に関する機密文書の漏洩」を試みていたことが発覚した。

サムスンには、EDM(Electronic Documents Managementの略)と呼ばれる文書アクセスログシステムがあります。調査対象となった従業員は、デジタルの痕跡を残したか、EDMの仮想的なトリップワイヤーに引っかかったに違いありません。そのため、彼は「在宅勤務中に、半導体関連の電子文書を含む会社の機密情報にアクセスし、閲覧し、撮影した疑いがある」とされています。

現時点では、漏洩の試みが成功したのか、あるいはサムスンの在宅勤務者向けシステムがそのようなことを検出できるほど厳格だったのかは不明です。しかし、少なくとも、IP窃盗の容疑者が通常の業務範囲外で文書を閲覧したり確認したりしていたのが目撃されたことは事実でしょう。

サムスンは今週初め、韓国産業保護技術法に基づき、国家情報院(NIS)にこの件について連絡した。韓国政府の産業通商資源部(MOTIE)もこの件の詳細に関心を示している。

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情報源の報告書には記載されていないものの、漏洩した情報の行き先がどこだったのか気になるのは当然です。当社が最近公開した同様の不正行為に関する記事では、台湾の捜査官が台湾にある中国企業のオフィスに急行し、悪質なチップ人材誘拐犯を逮捕したという内容が報じられています。国家情報院の捜査が完了すれば、この事件の全容が明らかになることを期待しています。