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CUDA を凌駕する ZLUDA が未知の団体からの資金援助を受けて新たな息吹を吹き込み、さまざまな AI ワークロードに軸足を移す…
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(画像提供:AMD)

オープンソースのCUDA変換レイヤーであるZLUDAは、Intel GPUとAMD GPUでそれぞれ2つの輝かしい歴史を歩んできました。8月にはAMDが自社の資金を使って開発したコードの削除を要求し、ZLUDAはほぼ終焉を迎えました。しかし、開発者のAndrzej Janik氏が謎のスポンサーから資金を確保したことで、ZLUDAは3度目の復活を遂げました。Phoronixの報道によると、今回のZLUDAの焦点は、CUDA GPU向けに設計されたAI/MLソフトウェアを、変換レイヤーを用いて他社製プロセッサ上で動作させることです。

ZLUDAは当初、Intel、そしてAMD GPU上でクリエイティブなプロフェッショナル向けCUDAベースのアプリケーションを実行するために設計されましたが、次期バージョンではAIおよび機械学習ワークロードへの対応に重点が移っています。また、現在ではIntelやAMDだけでなく、複数のGPUベンダーをサポートしているため、ZLUDAは様々なGPUアーキテクチャに適用可能です。とはいえ、当面の開発は主にAMD GPU、特にRDNA1以降のアーキテクチャに集中しています。AMDのROCm 6.1+コンピューティングスタックをベースにサポートを構築しており、将来的にはより広範なマルチアーキテクチャ互換性の基盤が築かれます。

ZLUDAには現在資金提供者がいますが、スポンサーは今のところ匿名を希望しています。大規模なAIワークロードを実行する必要があり、マルチGPUベンダーのサポートを選択したため、スポンサーが誰なのかは推測することしかできません。また、NVIDIAが現在推奨していないCUDAソフトウェアをトランスレーションレイヤー経由で実行することに関して、紛争に巻き込まれることを恐れないほどの規模であると推測されます。しかし、開発者によると、この「ステルス」スポンサーは後日明らかにされる予定であり、ZLUDAの方向性と今後のサポートについてより深い洞察が得られるでしょう。

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。