任天堂の新作『マリオカート ライブ ホームサーキット』は、AR(拡張現実)とリモコンカートによって自宅がコースに変身するゲームで、発売が間近に迫っています。このユニークなカートのプロトタイプを開発したチームは、誰でも購入できるRaspberry Pi Zero Wという技術を使ったプロトタイプについて語りました。
Nintendo Lifeの記事によると、VELANは任天堂からゲーム内カートのプロトタイプ開発を依頼され、テストベッドとしてRaspberry Pi Zero Wを選択しました。画像をよく見ると、使用されているコンポーネントを識別する4つの重要な領域が確認できます。
右側には、Raspberry Pi Zero Wボードの一部が見えます。メスヘッダーがはんだ付けされ、microSDカードが挿入されています。上部にはカメラがあり、フラットフレックスケーブルを左にたどっていくと、Raspberry Pi Zero Wに接続するにつれて幅が狭くなっているのがわかります。Raspberry Pi Zeroシリーズのボードでは、標準のRaspberry Piカメラ用フラットフレックスケーブルが使用されていないため、この幅の狭まりは必要です。最後の手がかりは中央の「赤いボード」です。これはSparkfun製のコントロールボードのようで、おそらくステアリングとカートをトラックで走らせる2つのDCモーターを制御するためのモーターコントローラーです。
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より広い範囲に必要な Raspberry Pi Zero W WiFi アンテナの強化版がカートの上部にあります。
「初期のVELANプロトタイプでは、特に150ccや200ccクラスで走行するとバッテリーの持ちが悪かったのですが、任天堂のハードウェアチームは、バッテリーの持ちをはるかに長くする素晴らしい設計を考案することに全力を尽くしました」と、VELANのリードプログラマー、ヤン=エリック・スティール氏は語る。「この車には多くの技術が詰め込まれており、いわば車輪のついたミニゲーム機と言えるでしょう」
では、なぜプロトタイピングにRaspberry Pi Zero Wを選ぶべきなのでしょうか?まず、コスト効率が良いことが挙げられます。Raspberry Pi Zero Wは20ドルで販売されており、組み込み後は忘れ去られるほどです。Raspberry Piエコシステムには、成熟したプログラミング言語とサポートが揃っているため、開発者やメーカーは製造前に製品を迅速に構築・テストすることができます。
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レス・パウンダーは、トムズ・ハードウェアのアソシエイトエディターです。クリエイティブテクノロジストとして、7年間にわたり、老若男女を問わず、教育と啓発のためのプロジェクトを手がけてきました。Raspberry Pi Foundationと協力し、教師向けトレーニングプログラム「Picademy」の執筆・提供にも携わっています。