昨日、Thermal GrizzlyのCEOであるder8auer氏は、YouTubeで声明を発表し、Intel High Performance Heatspreader (HPHS) V1およびIntel Mycro Direct Die V1ユニットの性能不足について謝罪しました。これらのユニットは、冷却性能を最大15℃向上させると謳って最近発売されましたが、一部の欠陥ユニットでは、CPUのデフォルト設定よりもさらに高い温度が発生していました。
動画が進むにつれて、Der8auerは最新のIntel HPHSおよびMycro Direct Dieユニットの製造工程を視聴者に詳しく紹介します。製造現場では、設計の診断が行われ、問題の原因を突き止める作業が行われています。Der8auerは、同じバックプレート/底面構造を持つ50種類以上の異なる設計をテストしたことを詳しく紹介しています。
実のところ、Thermal GrizzlyヒートスプレッダーとMycro Direct Dieの液冷面は、AMD向けでもIntel向けでも、底面の構造が共通しています。どちらの接触フレームもアルミニウム製です。
動画で紹介されている品質管理方法には、ヒートスプレッダーとダイレクトダイの銅底部を、正確な高さの差と平坦性を測定するための装置の下に置き、CPUと冷却面の良好な接触を確認するための感圧紙を使用するといったものがあります。Der8auer氏は、ヒートスプレッダーとMycro Direct Die V1の放熱グリスの分布などに自信を示している一方で、パフォーマンス低下の原因が正確に特定されるまで、これらの製品は再販されないことを明確にしています。
幸いなことに、これらの製品の購入を検討しているユーザーのほとんどは、技術的な問題を回避するのにそれほど苦労することはないはずです。特にThermal GrizzlyがCEOの発言通り、影響を受けた顧客を補償してくれるのであればなおさらです。結局のところ、CPUのデリバリーは、アマチュアのプロジェクトとは程遠いものです。少なくとも、問題のチップの機能を脅かすような深刻な問題ではありません。
いずれにせよ、オリジナルの Intel モデルの問題が確実に特定され、修正されるまでは、これらの製品の RGB または AMD バージョンが提案される可能性は低いでしょう。
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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。