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Acer、Qualcomm Snapdragon 7c搭載の初のコンバーチブルChromebookを発売

Google Chrome OSの主要サポート企業の一つであるAcerは、ユーザーエクスペリエンスの向上や様々なニッチ市場の要件を満たす製品を提供するために、ChromebookおよびChromebox向けハードウェアの継続的な実験に取り組んでいます。今週、同社はQualcommのSnapdragon 7cプラットフォームを採用したコンバーチブルChromebookを発表しました。このプラットフォームは、優れたエネルギー効率、オプションの4G/LTE接続、そして低価格を兼ね備えています。 

Acer Chromebook Spin 513とChromebook Enterprise Spin 513は、Qualcommのラップトップ向けSoCラインナップの中で最も低価格なプロセッサであるQualcomm Snapdragon 7cシステムオンチップ(8コアKryo 468、Adreno 612グラフィックス、8nm)を搭載しています。このチップには、最大8GBのLPDDR4Xメモリと最大128GBのNANDフラッシュストレージが搭載されています。 

(画像提供:Acer)

モデル番号からわかるように、AcerのChromebook Spin 513は、フルHD解像度の13.3インチタッチ対応IPS液晶を搭載しています。2つの360度ヒンジを備えており、クラムシェル、タブレット、ディスプレイ、テントの4つのモードで使用できます。

(画像提供:Acer)

接続性に関しては、Chromebook Spin 513ラップトップは、Wi-Fi 5 + Bluetooth 5.0アダプター、充電とディスプレイ接続用のUSB 3.2 Gen 1 Type-Cポート2基、USB 3.2 Gen 1 Type-Aポート1基など、比較的標準的なテクノロジーを搭載しています。Snapdragon 7cにはQualcomm製のX15 LTEモデムが内蔵されていますが、エントリーレベルの製品であるため、廉価版にはモデム接続を可能にするフロントエンドモジュールが搭載されておらず、プレミアム版のみに4G/LTE接続機能が搭載されます。 

(画像提供:Acer)

QualcommのSnapdragon搭載ノートパソコンの主な利点の一つは、携帯性と低消費電力です。Chromebook Spin 513は厚さわずか15.5mm、重さは2.64ポンド(約1.1kg)未満です。Acerによると、このノートパソコンは1回の充電で最大14時間の動作が可能とのことですが、これは先月発表されたAcer Spin 7(Snapdragon 8cxプラットフォーム搭載)の最大29時間という駆動時間と比べると大幅に短くなっています。

(画像提供:Acer)

価格と発売時期についてですが、Acerは2021年2月に北米でChromebook Spin 513の販売を開始し、価格は399.99ドルからとなります。Chromebook Enterprise Spin 513は、来年3月に北米で発売され、価格は699.99ドルからとなります。

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。