
Linuxカーネルの開発者Linus Torvalds氏は、最近Arm64 Linuxのテストに力を入れています。当初はApple Silicon搭載のMacBook AirでArm64 Linuxのビルドを始めましたが、現在はより強力なAmpere AArch64システムのおかげで、Arm64のテストをさらに強化しています。
LinuxカーネルだけでなくGitの開発でも知られるトーバルズ氏は、長年Intelハードウェアのみを使用していました。その後、メインシステムをAMD Ryzen Threadripperワークステーションに切り替えました。MacBookを手に入れると、彼は定期的に新しいArm64カーネルビルドをコンパイルしていました。
Linuxカーネル5.19から、トーバルズ氏はAppleのM2システムオンチップ(SoC)を搭載した2022年モデルのMacBook AirでArm64ビルドをコンパイルしていました。ただし、このモデルはCPUコアが8個しかありませんでした。Linux 5.19がリリースされた際、トーバルズ氏は「次回の旅行では、これをラップトップとして持ち運べるようにし、Arm64側もドッグフーディングできるようにしたい」と記していました。
Linux 6.9 ビルドのリリース ノートで、Torvalds 氏は「(Ampere のおかげで) さらに強力な arm64 マシンを手に入れた」ため、「x86-64 ビルドとほぼ同じ数の arm64 ビルド」を実行していると説明しています。
開発者は現在、多数のArmv8コアを搭載したAmpereワークステーション/サーバーを所有しています。Torvalds氏は所有するAmpereシステムの種類を明らかにしていませんが、Ampere Altraファミリーの何らかのバリアントではないかと推測する声もあります。
トーバルズ氏は、今後もArm64 Linuxビルドをかなり頻繁に作成していく予定だと説明した。彼は依然としてM2 MacBookを使用しているが、日常的に使用するというよりは週ごとのテストビルド用だと説明している。日常的に使用するマシンは、おそらくリリースノートで言及されているAmpereシステムだろう。
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私たちは Torvalds 氏に連絡し、彼が使用している Ampere ワークステーションまたはサーバーについて問い合わせました。回答があればお知らせします。
ジェフ・バッツは10年以上にわたりテクノロジーニュースを取材しており、彼のIT経験はインターネット誕生以前から培われてきました。そう、彼は9600ボーが「高速」と呼ばれていた時代を今でも覚えています。特にDIYやメーカー関連の話題、そして最先端のテクノロジーに関する記事を好んで取り上げています。