CCXはAMD CPUで使用される用語で、CPUコンプレックスまたはコアコンプレックスの略です。4つのCPUコアとそのCPUキャッシュ (L1、L2、L3)のグループを指します。AMDのInfinity Fabricは複数のCCXを接続してRyzenプロセッサを構成します。この用語は、AMDのZenおよびZen+マイクロアーキテクチャで動作するCPU、つまりRyzenシリーズCPUで使用されます。
これらのアーキテクチャのいずれかで構築されたCPUは、CCXクラスターを使用します。Ryzen 3000シリーズプロセッサの場合、CCXは各コアチップレットダイ(CCD)内の4コアグループを指します。例えば、8コアのAMD CPUには、2つの4コアCCXを備えたCCDが1つあります。
別の例として、コア数がそれほど多くないCPU、AMD Ryzen 9 3900Xを見てみましょう。シンプルなスペックシートを見ると、このCPUには合計12個のコアが搭載されていると分かります。しかし、このCPUがZen 2マイクロアーキテクチャに基づいていることから、これらの12個のコアはCPUの各CCD内の2つのCCXに配置されていることがわかります。頭字語の説明はもう十分でしょう?
3900Xは、合計64MBのL3キャッシュを搭載する仕様となっています。8コア以上のRyzen 3000シリーズCPUは、CCDが1つではなく2つ搭載されています。また、前述の通り、CCXはL3キャッシュを共有します。そのため、3900Xの各CCXは16MBの共有キャッシュを備えています。これは、CCDあたり32MB(16MB x 2つのCCX)、CPU全体では64MB(プロセッサにCCDが2つあるため、32MB x 2)のL3キャッシュに相当します。
CPUのコア数が4で割り切れない場合はどうなるでしょうか?例えば、AMD Ryzen 5 3600には6つのコアがあります。このCPUには依然として2つのCCXがありますが、各CCXの1つのコアは無効化されています。これはCPUビニングでよく使われる手法です。
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シャロン・ハーディングは、ゲーム周辺機器(特にモニター)、ノートパソコン、バーチャルリアリティなど、テクノロジー関連の報道で10年以上の経験があります。以前は、Channelnomicsでハードウェア、ソフトウェア、サイバーセキュリティ、クラウド、その他のIT関連の出来事を含むビジネステクノロジーを取材し、CRN UKにも寄稿していました。