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マルチプラットフォームのスパイウェアプロバイダー Spytech がハッキングされ、世界規模の活動と暗号化されていない大量のデータが明らかになる…
世界規模のスパイウェアの概念図
(画像提供:ゲッティイメージズ)

TechCrunchの独占レポートによると、ミネソタ州に拠点を置くスパイウェアプロバイダーSpytechがハッキングを受け、同社のサーバーからファイルが盗まれた。盗まれたファイルには、主にWindows PC、一部のMac、Chromebook、さらにはAndroidデバイスを含む、世界中に存在する詳細なデバイスアクティビティログが含まれていた。TechCrunchが侵害規模を分析した結果、Spytechの影響を受けたスパイウェアの被害者総数は「2013年以降1万台以上」と指摘されており、このクロスプラットフォームのプライバシー侵害は、米国、EU、中東、アフリカ、アジア、オーストラリアを含む世界中に広がっている。 

Spytechは、「ストーカーウェア」として知られるスパイウェアを提供しています。これは通常、被害者のデバイスに物理的にアクセスできる人物によってインストールされるためです。雇用主や親が従業員や子供の行動を監視するために所有するデバイスにソフトウェアをインストールするという、より「無害」な形態をとる場合もありますが、このアプリケーションはリモートメールを介してユーザーに感染するケースも報告されています。

幸いなことに、ハッカーのペイロードには多くの個人情報や機密データが含まれていたものの、TechCrunchは、侵害の影響を受けた人物を実際に特定できるほどの識別情報は含まれていなかったと指摘しています。しかし、これは諸刃の剣です。TechCrunchはSpytechの被害者に侵害を通知したかったのですが、SpytechのCEOは顧客、監視対象者、さらには政府当局に侵害を通知する計画についてコメントを拒否しました。TechCrunchが指摘しているように、もし通知が行われなければ、Spytechはデータ侵害通知に関する法律に違反することになります。

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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。