IDCの市場アナリストは、2022年のPC出荷台数が前年比8.2%減少すると予測しています。同社の最新の四半期PCトラッカーレポートによると、これは2022年末までに世界中で3億2,120万台のPCが出荷されることを意味します。市場が予想通り推移した場合、PC業界の5年間の年平均成長率(CAGR)は-0.6%になるとIDCは予測しています。明るい材料としては、2023年にはPC出荷台数が再び増加に転じると予測されています。
欧米諸国のロックダウン期間中、人々が仕事と娯楽の両方で自宅待機を余儀なくされたため、PC業界は活況を呈していたことは周知の事実です。しかし、大人たちがオフィスに戻り、学生たちが学校や大学に通い始めたことで、こうした需要は減少しました。IDCは、今年のPC出荷台数が8.2%減少すると予測する中で、消費者市場と教育市場が最も大きな影響を受けていると指摘しています。
明るい材料に目を向けると、PCの出荷台数は依然としてパンデミック前のPC販売水準を上回っています。2023年にはPC出荷台数が再び成長に転じると予想されます。PCおよびラップトップメーカーは、アップグレードするハイエンドユーザーからの売上増加を狙って、より高解像度で大画面のデバイスと、それらをスムーズに駆動させるために必要なより高速なCPUおよびGPUの提供に取り組んでいます。独立型モニターやラップトップに関しては、より高解像度でより高速なリフレッシュレートのパネル、そしてマイクロLED、QD、OLEDなどの広色域技術を主流市場に浸透させる傾向にあります。
IDCは、法人向けPCの需要は依然として堅調であり、新興市場は依然として大量のPCの導入に意欲的であるとコメントしています。これは、2022年の半ばを迎えるにあたり、消費者や教育機関への影響を緩和するのに役立っています。
IDCの数字とグラフには、タブレットのデータも掲載されています。簡単に言うと、2022年通期のタブレット販売の減少はそれほど劇的ではないと予測されています(6.2%)。しかしながら、タブレットは薄型軽量のノートパソコンと大画面のスマートフォンに圧迫されているため、回復の可能性は低いと考えられます。
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