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Intel XeSSに若干の改善が見られるが、ネイティブフレーム生成機能は未だに不足している。
2024年7月時点で注目されているIntel XeSSゲームの一部(Intelの公式ページより)
(画像提供:Intel)

2日前の7月18日、IntelはIntel XeSS SDKのバージョン1.3.1をGitHubでリリースしました。この最新バージョンのIntel XeSS SDKには「バグ修正と安定性の向上」のみが逐語的に記載されているため、最新リリースと比較して分析してもあまり意味のある情報は得られません。4月4日にリリースされたXeSS SDK 1.3.0では、新しいAIモデル、新しいUltraおよびNative画質プリセットが導入され、既存のすべてのプリセットの解像度スケールも向上しました。

全体的に見て、Intel XeSSは、NvidiaのDLSSやAMDのFSRと比較すると、まだ比較的新しいように見えます。これらのソリューションはどちらも、画像再構成機能に加えてフレーム生成機能を提供するまでに進化しましたが、Intel XeSSは依然としてネイティブのフレーム生成機能を提供していません。そのため、Intel XeSSユーザーは、AMDのオープンソースのクロスプラットフォームフレーム生成ソリューションを用いてXeSS再構成を可能にする、Intel XeSSAMD FSR 3のフレーム生成をサポートするゲームに依存しています。

オープンソースについてですが、Intel XeSS SDKがGitHubで公開されているからといって、惑わされないでください。XeSSはまだオープンソースではありません。Intel XeSSの実行に必要な完全なファイルはGitHub上に存在せず、XeSSリリースから1年以上経った今でもIntelによって非公開のままです。

AMD FSR 3と比較したIntel XeSSの明るい点は、少なくとも画像アップスケーリングのワークロードでAIを活用できることです。XeSSはAMD FSRよりもわずかに優れた画質を提供し、アップスケーリング市場のリーダーであるNvidia DLSSに迫っているようです。しかし、AMD FSRがAMD GPUのオンボードAIハードウェアを活用し始めれば、その差はすぐに埋まる可能性があります。

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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。