
SSDのリーディングカンパニーであるキオクシアは、次世代グリーンデータセンター向けの新しい光インターフェースSSDを発表しました。この技術は、従来の銅線による電気信号をレーザーと光データケーブルに置き換えることで、システムビルダーがストレージドライブをCPUから最大40メートル離れた場所に設置することを可能にします。
キオクシアのプレゼンテーションによると、大量の熱を発生するコンピューティングシステムと、冷却が最小限で済むストレージプール間の距離が長くなるため、データセンターの冷却と電力要件の最適化に役立つとのことです。さらに、光学式SSDは、現行の技術と比較してコネクタが薄くスリム化されているため、必要なスペースも少なくなります。また、電磁干渉の影響を受けにくいため、シールドやケーブルの配置を気にする必要もありません。
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キオクシアはまた、将来のPCIe世代では、より高速で信頼性の高いデータ転送を可能にする光インターフェースがSSDに採用される可能性があると述べています。実際、ある企業は既にPCIe 7.0向けの光ソリューションを披露しており、128GT/sの速度を実現できる可能性があります。これらの開発により、ストレージ、メモリ、コンピューティングシステム間の通信に電気や電圧、光を利用する時代は徐々に移行していくでしょう。
Intelはチップ向けの光技術にも取り組み始めており、CPUやGPUに4Tbpsの光接続を提供する光コンピューティング相互接続チップレットを発表しました。さらに、TSMCは最近、最大6.4Tbpsのマザーボードレベルの光相互接続を可能にするCompact Universal Photonic Engine(CPOUPE)の詳細を発表しました。
これらの技術はすべて、データセンターとAIを念頭に置いて開発されています。特に、コンピューティング能力に対する需要の高まりと消費電力の急激な増加が相まって、その重要性は増しています。ストレージ、メモリ、プロセッサ、そして高性能PC内のその他あらゆる部品間に光インターコネクトを導入することで、パフォーマンスを犠牲にすることなく、電力効率を大幅に向上させることができる可能性があります。
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ジョウィ・モラレスは、長年のテクノロジー業界での実務経験を持つテクノロジー愛好家です。2021年から複数のテクノロジー系出版物に寄稿しており、特にテクノロジー系ハードウェアとコンシューマーエレクトロニクスに興味を持っています。