
過去のコンピュータ体験を現代のコンピューティングの世界に持ち込むという取り組みを続けるあるメーカーが、クレジットカードサイズのシングルボードコンピュータにDECstationのエミュレーションを組み込んだ製品を開発しました。これは、Raspberry Pi RP2040マイクロコントローラが80年代後半のハイエンドワークステーションをエミュレートできるため実現しました。
MIPSプロセッサ搭載ワークステーションの動作に必要なすべての機能は、これまでは机の上にCRTモニターを置いて使用していましたが、今では名刺サイズのPCBに収まりました。rscott2049という電子工学エンジニアが、その仕組みを開発し、公開しました。
組み立てにはカスタムPCBの注文とハンダ付けが必要です。Rscott2049は、ビルドに必要な要件、ソフトウェア、および手順をまとめたGitHubリポジトリを公開しています。推奨されているJLCPCBプロトタイプ製作サービスを利用するなどして、ボードを製作してもらう必要があります。
届いたら、電圧レギュレータ、micro SDカードスロット、VGAポートなど、様々な部品をはんだ付けします。メーカーは、デバッガ用と「製品版」の2枚のボードを組み立てることを推奨しています。
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次に、すべてのデバッグ、接続テスト、オペレーティングシステムとソフトウェアのインストールを行います。製作者はDmitry.GR氏のLinuxCardプロジェクトエミュレータと、独自にエミュレートしたUltrix/DECWindows環境を使用しています。USBキーボードとマウスのコンボ、1024 x 864のモノクロVGAグラフィックス、そしてイーサネットネットワークをサポートしています。
最終的には、財布に収まる小型コンピュータが完成します。ディスプレイに接続すれば、DECWindowsのフル機能を体験できます。魅惑的なXmazeやXwormsのスクリーンセーバーも含め、80年代後半の黄金時代を追体験してください。
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ジェフ・バッツは10年以上にわたりテクノロジーニュースを取材しており、彼のIT経験はインターネット誕生以前から培われてきました。そう、彼は9600ボーが「高速」と呼ばれていた時代を今でも覚えています。特にDIYやメーカー関連の話題、そして最先端のテクノロジーに関する記事を好んで取り上げています。