
大学の研究チームが、Wi-Fiを使って心拍数を測定する画期的な技術を開発しました。カリフォルニア大学サンタクララ校(UCSC)によると、コンピュータサイエンス・エンジニアリングのカティア・オブラクツカ教授、博士課程のナヤン・バティア氏、高校生で客員研究員のプラナイ・コチェタ氏を含む研究チームは、低価格のESP32チップと機械学習アルゴリズムを組み合わせ、心臓の動きによるWi-Fi信号の変化を検知しました。そして、このチップを機械学習アルゴリズムに通すことで、5秒間のモニタリングで1分間に約0.5拍の精度で心拍数を推定できるようになりました(より長時間のモニタリングや、より高性能なWi-Fiデバイスの使用により、誤差は改善されます)。
「Pulse-Fi」と呼ばれるこのプロジェクトは、ハードウェアから最大10フィート(約3メートル)離れた場所でも動作するため、正確な測定を行うために装着する必要はありません。「機械学習モデルのおかげで、距離はパフォーマンスにほとんど影響を与えないことがわかりました。これは従来のモデルでは非常に大きな課題でした」とプラナイ・コチェタ氏は語ります。「もう一つは位置です。日常生活で遭遇する様々な状況に対して、人がどのような生活を送っているかに関わらず、堅牢性を確保したかったのです。」
Pulse-Fiの開発チームは、1分間の心拍数を計測するだけでなく、呼吸数を測定するシステムの開発にも取り組んでいます。このシステムは、患者が装着する携帯型モニターを用いて行われることが多い睡眠時無呼吸症などの疾患の検出に役立ちます。Pulse-Fiがワイヤレスかつ正確にこの検査を行えることが証明されれば、検査と診断はより容易になり、より快適なものになるでしょう。
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ジョウィ・モラレスは、長年のテクノロジー業界での実務経験を持つテクノロジー愛好家です。2021年から複数のテクノロジー系出版物に寄稿しており、特にテクノロジー系ハードウェアとコンシューマーエレクトロニクスに興味を持っています。