KoolShareフォーラムの中国人ユーザーが、Intelの次期NUC 9 Extreme(コードネーム:Ghost Canyon)のエンジニアリングサンプルをレビューし、分解しました。このNUC(Next Unit of Computing)には、今月初めに発表されたIntelの「The Element」モジュールが実際に搭載されているようです。
内部を覗くと、Intel NUC 9 Extremeの新しいレイアウトに気づくでしょう。FSP製の500W電源はNUCの底部に配置されています。電源の上には小さなバックプレーンが配置されています。このバックプレーンには、PCIe 3.0 x16スロットが2つ、PCIe 3.0 x4スロットが1つ、そして専用のヒートシンクを備えたM.2 22110スロットが1つあります。
一番上のPCIe 3.0 x16スロットは明らかにThe Elementモジュール用に予約されており、2つ目のPCIe 3.0 x16スロットはディスクリートグラフィックカードを取り付けるためのものです。Intel NUC 9 Extremeは、最大長20.32cmのデュアルスロットグラフィックカードを搭載可能です。
どうやらIntelはThe Elementモジュールを「NUC Compute Element」ボードと名付けたようです。便宜上、ここでは元の名称のままとします。
以前ご紹介したように、The ElementはデュアルスロットPCIeカードの形状をしており、プロセッサ、メモリ、ストレージデバイスを内蔵しています。PCIeスロットに加え、The Elementは従来の8ピンPCIeコネクタからも電源を供給します。IntelがThe Elementで目指しているのは、NUCユーザーが全く新しいデバイスを購入することなくシステムをアップグレードできる、交換可能で低コストなソリューションを提供することです。
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プロセッサは銅製のパッシブヒートシンクで冷却されます。ノートパソコンによくあるような小型の冷却ファンが放熱を助けます。
ElementにはSO-DIMM DDR4スロットが2つ搭載されています。DDR4-2400メモリは最大64GB、DDR4-2666メモリは最大32GBまで搭載可能です。また、M.2 2280ポートとM.2 22110ポートも1つずつ搭載しています。Intel NUC 9 Extremeには、M.2 PCIeまたはSATA III SSDを最大3台まで搭載できます。Element本体に2台、バックプレーンに1台です。RAID 0および1アレイがサポートされています。
Elementの接続機能には、USB 3.1 Gen 2 Type-Aポートが4基、Thunderbolt 3ポートが2基搭載されています。HDMI 2.0aポートも1基搭載されており、第9世代Coreプロセッサーに統合されたIntel UHD Graphics 630ソリューションによって駆動されます。
Elementは、インターネット接続のための様々なオプションを提供します。ギガビットイーサネットポートが2つあり、1つはi219-LMコントローラー、もう1つはi210-ATコントローラーに基づいています。また、Intel Wi-Fi 6 AX200モジュールを搭載しているため、Wi-Fi 802.11axとBluetooth 5の接続も可能です。
Intel NUC 9 Extremeには3年間の限定保証が付属するようです。公式価格はまだ発表されていません。このリークされたNUCロードマップが正しければ、NUC 9 Extremeは来年発売されるはずです。
Zhiye Liuは、Tom's Hardwareのニュース編集者、メモリレビュアー、そしてSSDテスターです。ハードウェア全般を愛していますが、特にCPU、GPU、そしてRAMには強いこだわりを持っています。