G.Skillは、空冷で5GHzの壁を突破するデュアルチャネルRGBメモリの新しいキットを開発中であると発表した。
誤解のないよう明確にしておくと、G.SkillはDDR4-5000メモリキットを発表しているわけではありません。今のところは。同社は、CPUソケットにIntel Core i7-8700Kを搭載したMSI Z370I Gaming Pro Carbon ACマザーボードを使用し、RAMをさらに300MHzオーバークロックすることで、既存の16GB(8GB x 2)Trident Z RGB DDR4-4700キットで5,000MHzの壁に到達することに成功しました。これまでは、シングルチャネルRAMモジュールでその速度に到達するには、何らかの液体冷却(オープンループウォーターブロックまたは液体窒素ポット経由)を実行する必要がありましたが、G.SkillはCPU-Z検証済みのオーバークロック実験で、標準のTrident Zヒートシンクとデュアルチャネル動作を使用して、Samsung DDR4 B-die ICを5GHzまで押し上げました。
驚異的な高速メモリには、欠点もいくつかあります。RAMは、CASレイテンシ(検証済みCASタイミングは21-26-26-46)と過電圧(1.45Vという灼熱)という代償を払って、とてつもなく高い周波数に到達しました。しかし、G.Skillが標準ヒートシンクを使用したデュアルチャネル動作において、この設定で安定したシステムを実現できたという事実は印象的です。同社は、5GHzの周波数が達成可能であることが証明された今、5GHzに達するDDR4 RAMキットの開発を計画しています。
「これまで、5GHzのメモリ速度は、極端なオーバークロックとシングルチャネルでのみ達成可能でした。空冷だけでなく、デュアルチャネルでも5GHzのメモリ速度を達成できたことを大変嬉しく思います。これは私たちにとって大きなマイルストーンです」と、G.Skill Internationalのコーポレートバイスプレジデント、テキーラ・フアン氏は述べています。「この仕様をコンシューマー市場に導入し、世界中のユーザーに極限のパフォーマンス体験をお届けできるよう、全力を尽くします。」
このような速度のRAMが消費者市場に普及するまでには、まだ課題が山積していることは明らかですが、G.Skillが製品開発を通してメモリ速度の目標を着実に達成しようとしているのは喜ばしいことです。発売日と価格は現時点では憶測の域を出ませんが、G.Skill Trident Z RGB DDR4-5000の16GBキットは、決して安くはないでしょう。
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デレク・フォレストはTom's Hardwareのフリーランスライターとして活躍していました。ゲーミングデスクトップとノートパソコンを中心に、ハードウェアのニュースやレビューを執筆していました。