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Appleのインタラクティブ透明性レポートは、政府によるデータ要求の増加を示している

出典:アップル

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Appleは最新の透明性レポートを新たな形で公開しました。情報を単なる退屈なPDF形式で公開するのではなく、インタラクティブなウェブサイトを導入し、特定の国と期間における政府によるデータ要求をこれまでよりも簡単に検索できるようにしました。2018年1月から6月までの期間を対象としたこのレポートでは、前年同期比で世界全体のデータ要求が9%増加したことも示されています。

この設定はPDFよりもはるかに使いやすくなっていますが、Appleが政府のデータ要求にどのように対応しているかについてより詳しい情報を求めている人のために、従来のレポートも同社のウェブサイトから引き続き入手できます。(新しいウェブサイトの「レポートCSV」リンクをクリックすると、関連情報を含むCSVファイルをダウンロードすることもできます。)この新しい設定により、より多くの人々が実際に透明性レポートを読むようになることは想像に難くありません。

しかし、彼らの発見は必ずしも好ましいものではないかもしれません。前述の9%の増加は、デバイス情報に関するリクエストに特化しており、Appleは32,342件のリクエストを受け取り、163,823台のデバイスに影響を及ぼしました。その他のリクエストの種類でも急増が見られ、アカウントデータに関するリクエストは25%増の4,177件となり、40,641のアカウントに影響を及ぼしました。また、政府がデータへのアクセスを求めている間にデータを保持するためのリクエストも30%増加しました。

これらは、Appleが詳細な情報を提供できるリクエストに過ぎません。国家安全保障書簡(NSL)や外国情報監視裁判所(FISA)の命令など、その他のリクエストについては、受け取った企業が漠然とした情報しか提供できません。これらのリクエストは、特定の期間におけるリクエストの範囲のみを開示することに限定されており、今回のレポートでは、Appleは従来の0~250の範囲から業界標準の0~500の範囲に変更しました。

透明性レポートの公開方法の見直しは、Appleが消費者のプライバシーに関して行っている幅広い取り組みの一環です。同社はまた、まず欧州で、そして米国でも新しいツールを導入し、自分のアカウントに紐付けられている情報を正確に把握しやすくしました。また、ハードウェアとソフトウェアのいずれの製品も、リリースごとにセキュリティ技術を強化し、ユーザーがプライバシーについてより安心して利用できるようにしています。

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