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Orange Pi 800はRaspberry Pi 400のスライスを目指している

Raspberry Pi 400は、キーボード一体型コンピューター市場を長らく独占してきましたが、このフォームファクターに新たなライバルが現れたのは喜ばしいことです。そこで登場するのがOrange Pi 800です。この製品を紹介してくれたCNX Softwareに感謝します。

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Orange Pi 800キーボードコンピュータ
(画像提供:Orange Pi)

中身はまた別の話です。800はRockchip RK3399チップセットを搭載しており、これはOrange Piが以前から採用しているシリコンです。6コアCPUで、Cortex-A72コア(1.8GHz)が2基、Cortex-A53コア(1.4GHz)が4基搭載されています。これにMali-T860MP4 GPU、4GBのLPDDR4 RAM、64GBのeMMCストレージが加わり、現代のCommodore 64に匹敵するスペックを実現しています。しかも、筐体は11.2 x 4.8 x 0.9インチ(286 x 122 x 22mm)、重量は385グラム(13.5オンス)です。

Wi-FiとBluetooth 5、USB 3ポートが2つとUSB 2ポートが1つ(電源はType-Cポートから供給)、4K 60FPS対応のフルサイズHDMI 2.0aポート、1080p対応のVGAポート、ギガビットイーサネット、ヘッドホンソケットがあります。追加ストレージ用のマイクロSDカードスロット、そしてPi 400と全く同じようにケースから突き出ている26ピンGPIOヘッダーがあり、HATを使いたい場合はPi 400で時々必要になるのと同じように延長ケーブルが必要になるかもしれません。26ピンGPIOがあるということは、Raspberry Pi HATの再利用はほとんど考えられないということですが、ほとんどの電子工作プロジェクトでは、ピンにデジタルIO、PWM、I2C、SPI、UARTが搭載されているはずです。

800の中国語版製品ページ(英語版は詳細がやや不足している)の翻訳によると、800はGoogleのChromium OSを搭載して出荷されるようですが、Arch LinuxベースのOrange Pi OSはハードウェアを完全にサポートする予定です。発売価格と時期は現時点では不明です。

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イアン・エヴェンデンは、英国を拠点とするTom's Hardware USのニュースライターです。彼はどんなテーマでも執筆しますが、特にRaspberry PiとDIYロボットに関する記事が彼の目に留まることが多いようです。