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AMDの最速ゲーミングGPUがRISC-V CPUで動作、AMD Radeon RX 7900 XTXオープンソースLinuxドライバーが利用可能に
Radeon RX 7900 XTX
(画像提供:AMD)

2年ほど前、ある熱心なユーザーがLinuxベースのRISC-V開発ボード上でAMDのRadeon RX 6700 XTを動作させることに成功しました。これは決して容易な作業ではありませんでした。それ以来、AMDのLinuxグラフィックドライバーはRISC-Vシステムとの連携において大きな進歩を遂げ、現在ではRadeon RX 7900 XTXを含むAMDの最新グラフィックカードをRISC-Vプラットフォームですぐに使用できるようになりました。 

Phoronixによると、2010年代初頭の同社オリジナルGCNアーキテクチャをベースにしたAMD Radeonグラフィックスカードなど、従来のAMD Radeonグラフィックスカードは、Linux環境であればほぼすべてのプラットフォームで動作可能です。一方、AMDの最新GPU、例えばNaviアーキテクチャ(最高級グラフィックスカードの一つ)は、RISC-Vではサポートされていない異なるディスプレイコードを使用して初期化し、カーネルモードFPUをサポートしています。そのため、RISC-Vボードではそのままでは動作せず、手動でパッチを適用する必要がありました。

SiFiveの声明には、「このシリーズにより、SiFiveのHiFive UnmatchedなどのRISC-Vボードで、より新しいAMD GPU(Naviなど)を使用できるようになります」と記載されています。「これらのGPUは、初期化にCONFIG_DRM_AMD_DC_FPが必要であり、カーネルモードFPUのサポートが必要です。」

これらの変更は現在検討中で、次の Linux 6.8 カーネル リリースに含まれる予定であり、RISC-V およびオープンソース ドライバーを備えた最新の AMD Radeon グラフィック カードがより簡単に使用できるようになります。

現時点では、RISC-Vアーキテクチャを直接サポートする主流の3Dアクセラレーションゲームはほとんどありません。しかし、AMD GPUとRISC-Vシステムの互換性向上などの進歩により、将来的にはより多くのゲームソフトウェアがRISC-V向けに移植または開発される可能性があります。

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。