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Tachyumは、テープアウトの遅延が続いており、実際のシリコンがないにもかかわらず、1,600ページのパフォーマンス最適化マニュアルをリリースしました。
タキウム
(画像提供:Tachyum)

Tachyumは、ProdigyユニバーサルプロセッサFPGAハードウェアのパフォーマンスを最適化するための1,600ページに及ぶガイドを公開しました。数年にわたる遅延の後、Prodigyプロセッサはまだテープアウトされていませんが、独自の命令セットアーキテクチャと最適化戦略を備えたこのチップのパフォーマンス最適化マニュアルを、実際の製品のサンプル出荷や市場投入よりもかなり前に公開しました。

Prodigyユニバーサルプロセッサは、当初の予定から度重なる遅延に直面してきました。当初は2019年のテープアウト、2020年の発売が計画されていましたが、スケジュールは2021年から2022年、そして2023年、そして2024年へと何度も変更されました。今年初め、Tachyumは再び計画を更新し、チップのテープアウトを2025年と発表しました。これにより、来年第1四半期に予定されていたリファレンスサーバーのサンプル出荷が延期されました。同社は正式にはProdigyプロセッサの量産開始を2025年に予定していますが、必要なマイルストーン(テープアウト、デバッグ、サンプル出荷、量産開始)をすべて1年で完了できるかどうかは未知数です。 

TachuymのProdigy設計は、汎用コンピューティングだけでなく、高度に並列化されたAIおよびHPCコンピューティングにも同様に優れているとされる、全く新しいマイクロアーキテクチャに基づく192個のカスタム64ビットコンピューティングコアを備えています。特に、ISAは人工知能(AI)およびスーパーコンピューティングアプリケーションに対応するために、広範なベクトル命令と行列命令を組み込んでおり、新しいパフォーマンス最適化ガイドには、AIおよびHPCソフトウェア開発のための設計ガイドラインが含まれています。 

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。