MicrosoftのClippyから逃れることはできません。インテリジェントなOfficeアシスタントは廃止されましたが、ChatGPTがClippyの変装である可能性を指摘する声もあります。David Packman氏がHackster経由で開発したこのRaspberry Pi 3ベースのプロジェクトは、ChatGPTの機能をClippyに組み込み、「愛されている」OfficeマスコットをAI搭載のデジタルアシスタントへと変貌させます。
このプロジェクトでは、3Dプリントされたケースとアニマトロニックのクリッピーが使用されており、プロジェクトに楽しさと斬新さを加えています。動きは、Raspberry PiやArduinoのキットによく見られる2つのSG90マイクロサーボモーターによって生み出されています。詳細な製作プロセス全体を通して、Packmanが最終製品をどのように構築するかについて真剣に考え抜いたことが分かります。その好例が、ネジ穴にねじ込みインサートを使用していることです。もちろん、セルフタッピングネジを使用することもできますが、すぐにプラスチックに食い込み、摩耗やひび割れを引き起こしてしまいます。そこで、ねじ込みインサートははんだごて(おすすめのはんだごてとステーションのリストにあるものでも構いません)を使って溶かして固定し、機械ネジがしっかりと固定できる強度を確保しています。
Raspberry Pi 3は3Dプリントされたケースにしっかりと収まっています。Piの上にはAdafruitのCRICKIT HATが取り付けられています。これは「Raspberry PiのおすすめHAT」リストには掲載されていませんが、エレクトロニクスファンにとってはまさに至れり尽くせりの製品です。サーボ制御ピン、DCモーター出力、クラスDオーディオアンプを備えたAdafruitのCRICKITは、様々なプロジェクトに最適なベースとなります。
これは、主要なメーカーのスキル (はんだ付け、電子工学、3D 印刷) とプログラミングおよび API (OpenAI および Azure の音声サービス) を組み合わせて、AI アシスタントを作成するための刺激的で楽しいアプローチを生み出す素晴らしいプロジェクトです。
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レス・パウンダーは、トムズ・ハードウェアのアソシエイトエディターです。クリエイティブテクノロジストとして、7年間にわたり、老若男女を問わず、教育と啓発のためのプロジェクトを手がけてきました。Raspberry Pi Foundationと協力し、教師向けトレーニングプログラム「Picademy」の執筆・提供にも携わっています。