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Google Coreboot のサポートにより、AMD Zen+ Chromebook が一歩前進

HP Chromebook(クレジット:AMD)

HP Chromebook ( (画像提供: AMD))

Google は、オープンソースの Coreboot プロジェクトに AMD の Zen ベースの Picasso APU のサポートを追加しました。これは、Chromebook と一部の Linux コンピューターを除く、今日のほとんどの最新システムに搭載されている独自の UEFI ファームウェアの代替品です。

Chrome OSがAMD Zenに登場

Googleは最近、同社が開発中の新しいオペレーティングシステムであるFuchsiaとChrome OSを複数のAMDプロセッサにサポートする取り組みを進めています。オープンソースのCorebootファームウェアでサポートされた最新のプロセッサは、HP初のAMDベースChromebookに搭載されたAMDの第7世代Stoney Ridge APUです。

AMDは1月に、Zen+ CPUとVegaグラフィックスを搭載したPicasso APUシリーズを発表しました。最近の噂によると、GoogleはすでにPicasso APUを搭載したZorkと呼ばれるリファレンスデザインボードをChrome OSにサポートする作業を進めていたとのことです。CorebootでPicassoがサポートされるという最新のニュースは、AMDの最新世代モバイルAPUを搭載したChromebookがまもなく登場するだろうという見方を強めています。

AMDとCoreboot

AMDはここ数年、オープンソースファームウェアの強力な支持者となってきましたが、AMD対応マザーボードでCorebootが公式にサポートされるのは、近い将来には難しいでしょう。しかし、セキュリティとプライバシーを重視し、現在はIntel製しか選択肢がないLinuxベースのマシンのベンダーを含むオープンソースコミュニティは、Corebootのサポートを歓迎するでしょう。

それまでは、ChromebookがCorebootとAMDチップが連携する唯一のデバイスであり続ける可能性が高いでしょう。これらのマシンは、UEFIファームウェアよりも攻撃対象領域がはるかに小さいことに加え、Corebootがオープンソースであることから一般的に監査が強化されていることから、セキュリティ強化の恩恵を受けるはずです。

これらの最初の Picasso ベースの Chromebook は今年後半に出荷される予定です。

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