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火星への初の有人ミッションはバーチャルなもので、あなたも一緒に行ける

Fusion Media Groupは、NASAと共同で制作した没入型VR体験「 Mars 2030」を発表しました。 「Mars 2030」では、赤い惑星である火星の地形を探索し、将来の火星宇宙飛行士が生存のために使用する機器の使用体験ができます。

Fusion Media Groupの『Mars 2030』は、VRで火星の表面を初めて目にする作品です。Steel Wool Studiosは9月に『Mars Odyssey 』をリリースしました。これは、NASAの歴代火星探査車の見学・メンテナンスツアーです。『Mars Odyssey 』では、火星の不毛な砂漠の表面に着陸したバイキング2号着陸船、パスファインダー、オポチュニティ、そしてキュリオシティを見学できます。一方、『Mars 2030』は、未来の火星探査への冒険へと誘います。

「宇宙飛行士の訓練を受けなくても、火星の表面に初めて足を踏み入れる機会を提供できることを大変嬉しく思います」と、FMGのVR/ARディレクター、ジュリアン・レイエス氏は語ります。「NASA​​の様々なチームと緊密に協力できたことは大変光栄であり、このミッションを実現するための彼らの献身的な姿勢には本当に感動しました。可能な限り本物に近い体験を提供することで、探検家を目指す人々が地球外への旅の畏敬の念を目の当たりにし、地球に帰ってからもインスピレーションを感じてくれることを願っています。」

Fusion Media Groupの「Mars 2030」体験では、NASAから提供された参考資料を基に構築された、15平方マイル(約45平方キロメートル)のフォトリアリスティックな火星の地表が再現されています。Fusion Media GroupはNASAの軌道衛星データを使用し、火星の地形を正確に再現しました。(これは、昨年公開されたNASAとMicrosoftのMars HoloLens体験で行われたものと似ています。)NASAはまた、Fusion Media Groupに対し、現在の宇宙服のプロトタイプ、多目的宇宙探査車両(MMSEV)ローバー、そして将来の火星居住施設の現在の設計に関する詳細情報を提供しました。NASAの取り組みと、次世代の宇宙飛行士がどのように生存していくのかを、この目で直接見ることができます。

Fusion Media Groupは、「Mars 2030」体験版を7月にOculus Rift、HTC Vive、PlayStation VR向けに15ドルで発売すると発表しました。また、PC向けに非VR版のリリースも計画しています。PS4向けの非VR版については、Fusion Media Groupは発表していません。

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