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中国がビッグファンドIIIの支出を開始:エコシステムと製造装置に470億ドル
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(画像提供:SMIC)

約6ヶ月前、中国はビッグファンドの第3弾を打ち出しました。これは、中国の半導体産業の自立化を目指す投資です。いわゆるビッグファンドIIIは、中国の半導体メーカーがASMLやアプライドマテリアルズといった市場リーダーから高度なウエハ製造装置へのアクセスを失ったことを受け、半導体製造装置の開発・製造業者を支援することを主な目的としています。日経新聞の報道によると、今、3440億円(470億ドル)という巨額の資金を投じる時が来たとのことです。

中国集積回路産業投資ファンド(通称ビッグファンドIII)の第3期運用開始は2024年12月31日です。第1期と第2期と同様に、このファンドも2014年に設立され、ファンドの全フェーズの投資を監督する華鑫投資管理によって運用されます。ファンドは当初、超高純度化学品(レジストなど)やシリコンウエハーなどの材料を製造する企業、およびウエハー製造装置の開発・製造を行う企業に930億円(126億8500万ドル)を投資します。現時点では、このファンドがAMECやNauraのような既存企業の支援に重点を置くのか、それとも新興企業の台頭を支援するのかは不明です。

126億8500万ドルは巨額ですが、市場をリードするファブツールメーカーを追い抜くには不十分です。この数字を例に挙げると、ASMLの2023年の年間研究開発予算は43億800万ドルでしたが、アプライドマテリアルズの2024年の研究開発予算は32億3300万ドルでした。

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。