
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・コーポレーション(TSMC)は、アラブ首長国連邦(UAE)に半導体工場を開設する可能性について、ホワイトハウス関係者と協議していると報じられている。ブルームバーグによると、同社は米国中東担当特使のスティーブ・ウィトコフ氏や国営投資会社MGXと複数回会談し、UAEへの投資と工場建設計画について協議したという。TSMCの工場は、アリゾナ州に建設中の工場と同規模のものになる見込みだが、詳細は未だ公表されていない。
半導体メーカーがUAEに巨大工場の建設を検討したのは今回が初めてではない。サムスンとTSMCはそれぞれ2024年第3四半期に同国に独自の工場を建設することを検討しており、両社の幹部が協議開始のため現地を訪問している。TSMCはバイデン政権との協議開始まで踏み込んだが、残念ながら進展はなかった。
一部の高官の懸念にもかかわらず、UAEは依然として自国に先進的な半導体工場を建設することを強く推進している。トランプ大統領のAI・暗号通貨担当大臣、デビッド・サックス氏はこの構想に前向きな姿勢を示し、米国はAI技術を積極的に世界中に普及させるべきだと述べ、さもなければ中国企業に市場を奪われるリスクがあると指摘したと報じられている。
しかし、この件についてはまだ更なる議論は行われていません。この可能性について尋ねられたTSMCは、ブルームバーグに対し、噂についてはコメントしないと回答しました。一方、ホワイトハウスと米国中東特使事務所は問い合わせに応じませんでした。UAE外務省とMGXも、この件に関する質問に一切回答しませんでした。
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ジョウィ・モラレスは、長年のテクノロジー業界での実務経験を持つテクノロジー愛好家です。2021年から複数のテクノロジー系出版物に寄稿しており、特にテクノロジー系ハードウェアとコンシューマーエレクトロニクスに興味を持っています。