この記事を読んだ読者がまず疑問に思うことの一つは、「2019年でもテープバックアップは使えるのか?」ということでしょう。その答えは、特に大企業(個人や消費者向けではありません)においては、間違いなく「イエス」です。そこで富士フイルムは、LTO-8(Linear Tape-Open)データカートリッジの一般提供開始を発表しました。この新カートリッジは、ネイティブで12TB、圧縮率2.5:1で30TBの容量をサポートできます(圧縮率はデータ量やその他の要因によって異なります)。この容量は前世代のLTO-7の2倍で、同社によれば、大容量、コスト効率、信頼性の高い長期ストレージへの高まるニーズに応えるものとなっています。
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これまでの経緯を振り返ると、新しいLTO Ultrium 8(Ultriumはフォームファクタ)データカートリッジは、富士フイルムのナノキュービック薄膜コーティング技術をベースにしており、前世代よりも微細なバリウムフェライト(BaFe)粒子を採用しています。この磁性材料は高い信号対雑音比を特徴としており、より高い安定性と50年以上のデータ保存能力を実現していると言われています。転送速度は、圧縮データでLTO-7の700MB/秒からLTO-8では最大750MB/秒、非圧縮データで360MB/秒(300MB/秒から)に向上しました。
では、その意味は何でしょうか?大規模組織ではより多くの情報が作成されるため、より多くのデータをバックアップし、取り出して利用できるようにすることが、今日の大企業や中小企業の多くにとって極めて重要です。ダイレクト・トゥ・テープやハイブリッド(FLAPE)ソリューションも利用可能ですが、計画と予算に十分なリードタイムがなければ、初期の設備投資は企業にとって負担が大きすぎる可能性があります。さらに、データ移行にかかる時間、労力、コストも重要な要素となります。
富士フイルムのLTO Ultrium 8テープが発売されました。
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ジョー・シールドは、Tom's Hardware USのフリーランスライターです。マザーボードのレビューを担当しています。