仮想環境の管理は簡単な作業ではありませんが、作業を間違いなく楽にするオープンソースツールは数多く存在します。メーカー兼開発者のJoseph Cauble氏は、 Proxmoxと連携する、 Raspberry Piを搭載したクールなポケットサイズの管理デバイスを開発し、さらに一歩前進させました。彼はこのデバイスをProxTagと名付けました。これは、Proxmoxとの互換性だけでなく、小さなタグサイズのフォームファクタにも由来しています。
Proxmoxについてまだご存知ない方のために、簡単にご紹介します。Proxmoxは、仮想マシン(VM)、クラスター、コンテナなどの仮想システムを作成・管理できるオープンソースシステムです。CaubleのPiベースのこのデバイスを使えば、ポケットサイズのデバイスから様々なシステムを管理できます。組み立てるのも楽しいだけでなく、使い勝手も抜群です。
彼のProxTagプロジェクトに搭載されているのは、まさにRaspberry Pi Zero 2Wです。Raspberry Pi 3Bに匹敵する十分な演算能力を備えながら、電力消費は抑えられ、Proxmoxとのインターフェースに必要なWi-Fi接続も備えています。2.13インチのWaveshare e-Inkディスプレイに接続されており、消費電力は非常に少なく、彼が目指した小型のタグのようなフォームファクターに最適です。ロータリーエンコーダーを使えば、仮想環境を精査し、必要に応じて選択することができます。
Proxmoxの精神を受け継ぎ、Cauble氏はProxTagを完全にオープンソース化することを選択しました。スクリプトの大部分はPythonで記述されており、e-Inkパネルに表示されるグラフィックインターフェースもその例外ではありません。Cauble氏はプロジェクトドキュメントの中で、ローカルにDockerまたはPythonをインストールし、ローカルのProxmoxサーバーに紐付けられたサービスアカウントが必要になることを明記しています。GitHubでソースコード全体を確認したり、ダウンロードしたりすることも可能です。
この Raspberry Pi プロジェクトの実際の様子を詳しく知りたい場合は、Reddit や上記の GitHub ページをご覧ください。
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