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Matroxの新しい600ドルのグラフィックカード

モントリオール(カナダ) - 現実的に考えてみましょう。Matroxと、伝説のMillenniumのような大ヒットグラフィックカードの栄光の時代は過ぎ去りました。しかし、NVIDIAやATIの台頭にもかかわらず、Matroxは今も存在し、ワークステーションやミッションクリティカルなアプリケーションを稼働させる業界のニーズに応え続けています。同社は最近、最大4台のLCDディスプレイを搭載できる新しいグラフィックカードをいくつか発表しましたが、その価格は私たちにとって考えさせられるものでした。

マトロックス M9140

同社は最近、業界初の「QuadHead GPU」と称される同社のMシリーズチップを搭載した5種類の新しいグラフィックカードを発表しました。QuadHeadとは、1枚のカードで最大4台のディスプレイをネイティブサポートし、最大解像度4 x 1920 x 1200ピクセル(約9.2メガピクセル)に対応するチップを指します。M9140 LP PCIe x16モデルは、この機能を標準でサポートする唯一のモデルで、希望小売価格は599ドルです。M9120 Plus LP PCIe x16(329ドル)とM9120 Plus LP PCIe x1(329ドル)も最大4台のLCDをサポートできますが、99ドルのアフターマーケットケーブルが必要です。

出力が2つに制限されているカードは、M9120 PCIe x16(259ドル)とM9125 PCIe x16(399ドル)の2種類です。M9120は最大1920x1200ピクセルのデジタル出力と最大2048x1536ピクセルのアナログ出力をサポートし、M9125はデジタル出力を2560x1600ピクセルまで拡張できます。いずれのカードもパッシブ冷却を採用しています。

まとめると、Matroxは約600ドルのロープロファイルグラフィックカードを提供しています。この価格を見て、同じ金額でATI Radeon 4870 512MBグラフィックカードを2枚購入し、2560x1600モニターを4台接続できることを思い出さざるを得ませんでした。あるいは、4850 512MBを3枚購入し、2560x1600モニターを6台接続することも可能です。

パフォーマンス面では、MatroxのグラフィックチップはGPUと呼ぶには程遠いでしょう。むしろ、同社が(アナログ)ネイティブ4画面表示のサポートに注力していたことは明らかであり、DirectX準拠について言及されていないのも当然と言えるでしょう。Mシリーズは、Windows VistaのAeroインターフェースとOpenGL 2.0を実行できる形でDirectX 9.0をサポートしていることが分かりました。GPUの技術仕様は公表されていません。

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