
今週、Valve Steam DeckやAsus ROG Allyといった競合製品に対抗すべく開発されたLenovoのハンドヘルドゲーミングPC「Legion Go」が、ついに100ドルの大幅値下げを果たしました。少なくともAmazonでは、このハンドヘルドは現在499ドルで販売されています。これは、強化版Asus ROG Ally Xの希望小売価格799ドルより300ドル、Steam Deck OLEDの希望小売価格549ドルよりわずか50ドル安い価格です。
Legion GoとAsus ROG Allyに搭載されているAMD Z1 Extremeチップセットは、どちらもSteam Deckよりも高いパフォーマンスを提供し、内部的には同一のSteam Deck OLEDを搭載しています。そのため、Lenovo Legion Goは市場で最も価格競争力の高いハンドヘルドの一つとなっています。特に、その美しい8.8インチIPSディスプレイに魅力を感じるならなおさらです。Lenovo Legion Goの完全レビュー(その後のアップデートで多少改善されています)では、デュアルUSB-Cポート、ディスプレイ、頑丈なキックスタンド、そして取り外し可能なコントローラーを高く評価しました。
エントリーレベルのSteam Deck以上の性能を求める携帯型ゲーミングPC購入者にとって、OLEDの品質を犠牲にして大型のIPSディスプレイを手に入れても構わないのであれば、Legion GoはSteam Deck OLEDの魅力的な代替品となります。ROG Ally X(Z1 Extreme携帯型ゲーミングPCの中で唯一、同クラスの製品と比較してパフォーマンスがさらに向上している)よりもはるかに安価なため、わずかなパフォーマンス不足(主に1%未満の低電力消費時に感じられる程度)は実際には問題になりません。
Asus ROG Ally Z1 Extreme のメーカー希望小売価格は 649 ドルですが、Ally X と同じパフォーマンスは提供されておらず、549 ドルでより大きな画面の Legion Go やより優れた画面の Deck OLED を入手できることから、オリジナルの ROG Ally はこれまで以上に競争力がなくなってきています。
Lenovo Legion Goは、長期的に見て良い買い物になるはずです。今後数ヶ月以内に、より低性能、あるいは同等のLenovo Legion Go Liteが登場すると予想されますが、既にこの価格帯で購入を検討しているのであれば、それほど問題にはならないでしょう。とはいえ、2025年には、完全にアップグレードされたLenovo Legion Go 2が登場する見込みですが、その性能がどの程度になるかはまだ分かりません。今回の値下げは、Legion Go 2かLegion Go Liteの登場と関係があるのでしょうか?
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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。