9
Flipper Zeroは、Raspberry Pi Pico搭載のビデオゲームモジュールにより、DVI出力とモーションコントロールを実現
Flipper Devices、Flipper Zero 用新ビデオゲームモジュールを発表
(画像提供:Flipper Devices)

オタク、ペネトレーションテスター、そしてサイバーセキュリティ専門家(ただしカナダのイノベーション・科学・産業大臣は除く)にとって万能ツールとも言えるFlipper Zeroに、Raspberry Piとのコラボレーションによる最新アドオンが加わりました。49ドルのこのビデオゲームモジュールは、一見ありきたりな名前に聞こえるかもしれませんが、この仕掛けの箱の中には、Raspberry Pi Picoの心臓部であるRP2040マイクロコントローラーが収められています。

画像

1

4

Flipper Devices、Flipper Zero 用新ビデオゲームモジュールを発表
(画像提供:Flipper Devices)

 ビデオゲームモジュールは、Flipper ZeroからDVIディスプレイへのビデオ出力を可能にしますが、それだけではありません。TDK ICM-42688-P高精度6軸モーショントラッキングデバイス(3軸ジャイロスコープと3軸加速度センサー)を搭載しているため、このモジュールはゲームの入力としても、汎用アプリのジェスチャー入力としても使用できます。

ビデオゲームモジュールをFlipper Zeroに接続するには、モジュールをFlipper Zeroの18個のGPIOピンに差し込む必要があります。qFlipper経由で最新のファームウェアにアップデートするだけで、Flipper Zeroはモジュールを認識できるようになります。デフォルトでは、モジュールはFlipper ZeroのLCD画面をDVI出力にミラーリングします。ゲームやアプリはFlipper Zeroから実行できますが、Flipper Zeroをお持ちでない場合は、モジュール単体でも使用できます。オンボードのUSBタイプCコネクタを使用してモジュールをコンピューターに接続し、Raspberry Pi Picoのように扱うことができます。MicroPythonまたはC++でプロジェクトを書くことができ、モジュールには電子機器プロジェクト用の独自のGPIOピンもあります。 

Raspberry PiのCEO兼共同創業者であるエベン・アプトン氏は、Flipperの熱烈なファンです。「2020年夏にKickstarterで最初の製品が発表されて以来、私たちはFlipperチームの大ファンです。Flipper Zeroが世界中のギークや研究者に販売されていく様子を、私たちは傍観者として見守ってきました。そして本日、ビデオゲームモジュールを通じてFlipperのストーリーに加わり、Raspberry Pi RP2040マイクロコントローラーのパワーをFlipperエコシステムにもたらすことを大変嬉しく思います。ビデオゲームモジュールは、Raspberry Pi独自のプログラマブルI/Oサブシステムを活用し、Flipper ZeroにDVI-D出力を追加します。このコラボレーションから、どのような新しいFlipperアプリケーションが生まれるのか、今から楽しみです。」

Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。

レス・パウンダーは、トムズ・ハードウェアのアソシエイトエディターです。クリエイティブテクノロジストとして、7年間にわたり、老若男女を問わず、教育と啓発のためのプロジェクトを手がけてきました。Raspberry Pi Foundationと協力し、教師向けトレーニングプログラム「Picademy」の執筆・提供にも携わっています。