Intelは本日、今週ドイツで開催されるFMXグラフィックス見本市での発表内容をまとめたニュースバイトを公開しました。その中には、同社が近々発表するデータセンター向けXeグラフィックスアーキテクチャが、ハードウェアベースのレイトレーシングアクセラレーションをサポートするという興味深い情報も含まれています。
本日、データ センターに最適化されたレンダリング向けの Intel Xe アーキテクチャ ロードマップに、Intel レンダリング フレームワーク ファミリの API およびライブラリに対するレイ トレーシング ハードウェア アクセラレーション サポートが含まれていることをお知らせします。
簡単におさらいすると、IntelのXeグラフィックス・アーキテクチャは、Intelが今後提供する低消費電力から高消費電力までをカバーするグラフィックス・ソリューション群です。これらのグラフィックス・プロセッサは、CPUに統合されたグラフィックス・チップから、ミッドレンジ、エンスージアスト、データセンター/AI向けのディスクリート・カードまで、幅広い範囲をカバーします。Intelによると、これらのグラフィックス・ソリューションは2つの異なるアーキテクチャに分割され、コンシューマー市場(クライアント)向けには統合型とディスクリート・グラフィックス・カード、データセンター向けにはディスクリート・グラフィックス・カードが提供される予定です。これらのカードは10nmプロセスを採用し、2020年に発売される予定です。
レイトレーシングのサポートにより、Intelのグラフィックスカードは、少なくともデータセンター向けにおいては、コンシューマー市場におけるハードウェアベースのレイトレーシングへの道を大きく拓いたNVIDIAのTuringアーキテクチャと同等のレベルに達することになります。この種の機能は通常、マイクロアーキテクチャの基礎レベルに組み込まれているため、Intelがデータセンター向けグラフィックスカードでレイトレーシングをサポートしていることは、デスクトップ向け製品でも同様の機能をサポートできることを強く示唆しています。ただし、同社が製品を2つの異なるアーキテクチャに分割していることは注目に値します。
Nvidia の Turing 製品にもレイ トレーシング サポート付きとなしの両方が用意されているため、Intel がセグメント化された機能としてレイ トレーシングを活用する同様の階層型モデルを採用し、顧客に高価格のモデルの購入を促す可能性があります。
IntelのXeグラフィックス・アーキテクチャに関する詳細は、今後数週間から数ヶ月かけて徐々に明らかになる予定です。それまでの間、Intel Xeグラフィックス・カード特集で最新情報をご確認ください。
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