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インテルの未発表34コアRaptor Lake CPUがイノベーション2022で誤って展示される

ラプター湖

(画像提供:Tom's Hardware)

インテルは、サンノゼで開催されているイノベーション2022で、Raptor Lakeのダイがぎっしり詰まったウエハーを展示していましたが、よく見ると、このウエハーには未発表の34コアRaptor Lakeプロセッサが含まれていることが明らかになりました。また、このウエハーは意図せず展示されていたようです。これは非常に興味深いことです。というのも、インテルは本日、ピーク時で24コアのRaptor Lakeチップを発表していましたが、34コアモデルについては何も言及していなかったからです。 

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ラプター湖
(画像提供:Tom's Hardware)

ブース内で初めてこのウエハーを発見したのですが、イスラエルで見たRaptor Lakeのデスクトップ向けダイよりも大きいことがすぐに分かりました。ブーススタッフとMore Than MooreのIan Cutress博士と話し合った後、ブーススタッフはこれが未発表CPUであることを知らずに、キャリアのラベルを見て、これが未発表CPUシリコンのウエハーであることに気付きました。 

ウエハーをよく見ると、この設計は標準的なRaptor Lake CPUとは異なることがわかります。ご覧の通り、コアは典型的なRaptor Lakeダイのように水平に2列に並んでいません(上記アルバムの2枚目のスライドにRaptor Lake-SデスクトップチップのIntel製図を、記事の最後に実際のダイを掲載しています)。

さらに、34個のコアは、Ice Lakeモデル(アルバムの3枚目の写真)のようにメッシュで相互接続されているように見えますが、IntelのデスクトップPCチップでよく見られるリングバスではありません。また、8つのDDR5メモリコントローラーとUPIブロックらしきものも確認できますが、これらはいずれも標準的なデスクトップPCモデルには搭載されていません。 

これはSapphire Rapids MCCダイとして知られているものの、ワークステーション市場向けにRaptor Lakeブランドが採用されているものと思われます。現在、さらなる詳細を解明すべく作業を進めています。

インテル ラプターレイク

(画像提供:Tom's Hardware)

ブースのスタッフは、このウエハーに未発表の34コアチップが搭載されていることを知らず、ウエハーに刻印されているプロセッサについて混乱が生じました。ブースのスタッフと何度か話し合い、Ice Lakeプロセッサではないかと予想したところ、最終的にスタッフから、ダイが実際にRaptor Lakeシリコン製であることを示す証拠を見せてもらいました。ダイキャリアの裏面には、「Raptor Lake-S 34コア」と書かれたラベルが貼られており、Raptor Lakeシリコン製であることが明確に示されていました。 

このダイは、LGA 1700ソケットを搭載した標準的なデスクトップPCに搭載されるダイよりも大きいため、デスクトップPCのパッケージに収まらないようです。つまり、このCPUはワークステーション市場向けのものと思われます。

さらに、ダイには34個の独立したコア領域があり、メッシュで接続されているように見えるため、これらはすべて高性能コア(pコア)であると考えられます。この設計には、デスクトップPCモデルに見られるようなeコアのクアッドコアクラスターは含まれていません。ちなみに、デスクトップのピーク構成はpコア8個とeコア16個です。デスクトッププロセッサ用の標準的なRaptor Lakeダイの写真を以下に示します。 

インテル ラプターレイク

(画像提供:Tom's Hardware)

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ポール・アルコーンはTom's Hardware USの編集長です。CPU、ストレージ、エンタープライズハードウェアに関するニュースやレビューも執筆しています。