2.5インチエンタープライズハードドライブ
SeagateのSavvioは、エンタープライズアプリケーション向けの最初の2.5インチハードドライブ製品でした。現在、Hitachi、Seagate、Toshibaから2.5インチSASドライブが提供されていますが、主流のエンタープライズアプリケーション向けに最新の600GB、10,000 RPMモデルを出荷しているのはSeagateとToshibaだけです。
ハードドライブ?SSD の方が優れているのではないですか?
ハードドライブは、容量が大きいだけでなく、優れたパフォーマンスも備えているため、今後何年も私たちの生活に欠かせないものとなるでしょう。高性能なSSDは、ほとんどのハードドライブを簡単に凌駕します。しかし、パフォーマンスはエンタープライズストレージにおける数々の要件の一つに過ぎず、SSDよりもハードドライブを優先する理由は数多くあります。
まず第一に、SSDの信頼性に関する長期的な研究はまだ行われていません。信頼性の問題がSSDに突然発生するとは考えにくいものの、ウェアレベリングによって同じメモリセルが繰り返し使用されるため、個々のセルが故障し始める可能性は高くなります。その結果、パフォーマンスが不安定になり、高可用性ソリューションの管理が困難になる可能性があります。SSDのパフォーマンスは100%予測できないため、パフォーマンスのばらつきは既に問題となっています。これはハードドライブには当てはまりません。しかし、動作パラメータが安定している限り、パフォーマンスは予測可能です。管理者は、大容量のSSDアレイを使用する場合のパフォーマンスのばらつきを考慮する必要があります。
さらに、検証の問題もあります。SSDはハードドライブから多くのタスクを引き継ぐことができますが(大容量アプリケーションを除く)、多くの製品は特定の環境で検証されていないため、使用できません。パフォーマンスのばらつきについては既に述べましたが、製品サイクルの短さやSASインターフェースのサポート不足といった他の問題も問題となります。多くの企業経営者は、安全策を優先する傾向があります。
Seagate Savvio 10K.4や東芝のMBFシリーズといったSASハードドライブはまさにこの分野に当てはまります。どちらもSAS 6Gb/sインターフェースをベースに、安定的かつ予測可能なパフォーマンスを提供し、標準化されたストレージソリューションへの導入と管理を容易にします。私たちは、パフォーマンスの観点からどちらのドライブがより優れた選択肢であるかを検証したかったのです。
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